2008年 10月 16日
セイタカアワダチソウ(背高泡立草) キク科 アキノキリンソウ属 北アメリカ原産のセイタカアワダチソウは嫌われ者のようです。理由は2つありそうです。 (1) 繁殖力が旺盛で,急速に各地に分布し,他の植物を駆逐している (2) 花粉アレルギーの元凶である (1)については,京都府文化環境部自然環境保全課の「京都府 外来生物 情報」では,「被害甚大種」として,「悪の権化」のように書かれています。 被害状況 晩秋の密源植物として人為的に広めたことがある。密生し純群落を成すので他の植生への影響は、計り知れない。日本の原風景への悪影響も甚大である この記述によるとセイタカアワダチソウは蜜源植物,つまり,花粉をミツバチなどの昆虫によって媒介させる植物であって,花粉を風に乗せてばらまく植物(風媒花)ではないとのことですから,(2)の「花粉アレルギーの元凶」説は否定されています。つまりは濡れ衣でした。 そして,「他の植生への影響」についてですが,その繁殖理由は密生して他の植物を寄せ付けない化学物質を出すことにあるようです。 しかし,自身もやがてその化学物質によって自家中毒を起こし,数年後には減少し,ススキなどに移り変わるとされています。 とまれ,キク科の植物です。黄色の花序の1つ1つは3ミリくらいの小さな花です。周辺の数枚の舌状花は細く反ってています。3つ〜5つの筒状花は1ミリにも充たなく,虫眼鏡でもなければよくわかりませんが,雄しべのらしきものが伸びています。 こうして花としてみると,セイタカアワダチソウの花はとてもかわいらしく,黄色の花序は鮮やかです。しかし,それでも嫌われ者で,花として活けられることもなさそうです。
by gakis-room
| 2008-10-16 17:52
| 花の手帳
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Comments(8)
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maron415 at 2008-10-16 18:14
そうそう、オオキンケイギクをググってたとき知りました。
それから、ちょっと見る目が変わってきましたが(笑) マロン、胃の調子がよくないとき草食べるのですが、コレよく食べています。(ずっと何食べてるのだろうと悩んでいたのですが最近判明しました。)
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gakis-room at 2008-10-16 21:06
マロン415さん,
きょう,この花を撮っている時,筒状花に蟻がいました。甘いのですね,なんせ,蜜源植物ですから。マロンは蜜を知っているのですかね。
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高麗山
at 2008-10-16 21:06
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家の西側の土手に、3年前まではアワダチソウガ密生していました。
他の植物が生育しないので、一念発起してプライヤーで300本余りを引き抜きました。今は、蕨や、ススキ、萩などが繁茂するようになりました。時たま、幼いアワダチソウを見ることはありますが、以前のような繁殖力はありません! ソウソウ、ニラさんも飛び火して根付いています。
>花として生けられることもなさそうです
若いころ下心から〈何の?〉活け花を習っていたことがあります。〈草月流)下心だけでは長続きはしなかったのですが、30年の空白を経ていま盆栽で復活しました。さすがの私もセイタカアワダチソウくらいは目に留まりまっせ。 初めての連勝です。
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gakis-room at 2008-10-17 07:36
高麗山さん,
以前ほどセイタカアワダチソウを見なくなったような気がします。それに比べて,ニラはあちこちで目につきました。自然と面白いものです。
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gakis-room at 2008-10-17 07:38
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saheizi-inokori at 2008-10-17 07:46
過剰なるものの悲哀。
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gakis-room at 2008-10-17 08:53
saheiziさん,
自然の摂理の妙ですかね。 |
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