2006年 12月 03日
![]() 標題にあるように,彩色された兵馬俑を始めて見ました。展示されていたのはポスターに採用されている跪射俑1体だけでしたが,8体ほど1999年に発掘されているそうです。 彩色は,顔は肌色,目とひげは黒,鎧は緑,鎧をつなぐひもは赤,鎧の下の服は紫といった色鮮やかのものだったようです。あの8000体にも及ぶ兵馬俑もこのように彩色されているとしたら,その壮観さは驚異的です。 始めて知ることもたくさんありました。よく知られた兵馬俑坑以外に,珍禽坑・水禽坑(これはともに青銅),文官俑抗,陪葬俑抗などがあり,それらはすべて等身大で,徹底したリアリズムで造られていました。鎧や甲によって身分の違いもあるようです。 前漢時代にも兵馬俑は造られたそうですが,彩色されたものを含めて,こちらは50〜70㎝とずいぶんと小柄です。しかも,型を使って制作され,その表情のリアリティも始皇帝のものとは格段に劣っています。 他にも劉邦の皇后ののと見られる「皇后の璽」王印など,展示数は必ずしも多いとはいえませんでしたが,充実した2時間でした。 ■
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by gakis-room
| 2006-12-03 08:03
| つれづれに
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Comments(4)
地の利、を活かされましたな。
こういう遺物はじっと息を殺して向き合っているとそっちからいざなってくるような瞬間がありますね。そのときがこの世とあちらとの境のように思います。
京都府と中国陝西省と,京都文化博物館と陝西歴史博物館が友好提携関係にあり,それで今回の企画展になったとのことです。たまには「地の利」もあるものですね。
![]()
ネット上で偶然見つけました。『始皇帝と彩色兵馬俑展』<司馬遷「史記」の世界> TBS 監修で音声ガイド付き。
臨場感は有りませんが、説明内容が良く理解できました。
http://www.tbs.co.jp/heibayo/guide.html
ですね。私も見てみました。会場での「音声ガイド」と同じ内容でした。ところで,この企画展,すでに東京であったとは知りませんでした。「京都文化博物館・陝西歴史博物館友好交流記念」のサブタイトルから,京都でだけ開催されたのだと錯覚しました。ちょっぴり損したような気分です(笑)。 |
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