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2018年 06月 14日
ますます単なる休日へ,オリンピック年(2020年)の国民の祝日
私事で恐縮ですが,私のブログ上での記念日とその由来です。

ブログ記念日 3月19日  2005年3月19日にブログを開設した
野の花記念日 5月19日  花への関心が深まり,花に関する記事が増えたので,2007年5月19日にカテゴリに「花
             の手帳」を加えて1周年になる2008年5月19日に制定

よほどの合理的な理由でもない限り,この2つの記念日が変更されることはありません。3月なり5月なりの適当な日に「ブログ記念日」や「野の花記念日」を祝うことはありません。

しかし,「国民の祝日」のいくつかは「移動祝日」として曜日(連休にするために月曜日)が優先され,祝日の意味合いは次第に希薄になっています。つまり,日曜日と同じ単なる休日化しています。

たとえば,「体育の日」,これは1964年の東京オリンピックの開会式を記念し,1966年から「国民の祝日」となりました。しかし,連休をつくるための「ハッピーマンデー制度」(1998年)により,「成人の日(1月15日)」とともに10月,1月の第2月曜日となりました。今では「体育の日」と言えば,1964年の東京オリンピックとの関連ではなく,「秋の運動会」あるいは「スポーツの秋」との関連でしょうか。

その後,2003年には「海の日(7月20日)」,「敬老の日(9月15日)」がそれぞれの第3月曜日に変更されて,その由来は年々希薄になっているように思われます。

これらの4つの祝日は「国民の祝日に関する法律」(2014年改正)にいう「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを『国民の祝日』と名づける」との趣旨からはかなり遠ざかっているようです。

ところで,昨日の国会で,改正五輪特別措置法が成立し,東京オリンピックが開催される2020年に限り,「海の日」,「山の日」,「体育の日」が変更されることになりました。
ますます単なる休日へ,オリンピック年(2020年)の国民の祝日_d0006690_16215452.jpg
            ※「体育の日」は2023年から「スポーツの日」と名称変更。

開会式前後は4連休,閉会式前後は3連休となります。「都内の渋滞を緩和する狙い」が理由のようです。移動の対象となった祝日がオリンピックの開会期間に近いあるいは「体育の日」であるから,とも考えられますが,私にはそれ以上に祝日としての意識が極めて希薄であるからとしか考えられません。

いよいよもって,「国民の祝日」は単なる休日化へ,希薄化していくようです。

by gakis-room | 2018-06-14 18:00 | つれづれに | Comments(0)


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