2017年 12月 28日
うぐいす張りは劣化が原因とか
d0006690_15455418.jpg昨日の朝日新聞の夕刊です。

「うぐいす張り」と呼ばれる廊下があります。その廊下を歩くとキュッキュッと音がするのでこの名前が付いています。京都の知恩院と二条城が有名ですが,全国にも多数あるようです。

知恩院のホームページでは「知恩院の七不思議」の一つとして以下のように説明しています。

【鶯張りの廊下ー仏の誓い】
御影堂から集会堂、大方丈、小方丈に至る廊下は、全長550メートルもの長さがあります。歩くと鶯の鳴き声に似た音が出て、静かに歩こうとするほど、音が出るので「忍び返し」ともいわれ、曲者の侵入を知るための警報装置の役割を担っているとされています。
また鶯の鳴き声が「法(ホー)聞けよ(ケキョ)」とも聞こえることから、不思議な仏様の法を聞く思いがするともいわれています。


d0006690_15471212.jpg昨日の朝日新聞によると音の原因は「経年変化」,つまり劣化が原因とのことです。

…音の原因は,床板を固定する金具「目かすがい」と釘にある。建築当初,金具は釘でしっかり留められていたが,年月がたって緩み,釘穴が大きくなったり,釘が抜けたりする。この状態で床板を踏むと,金具が上下し,擦れ合って音が出る。

二条城では昨秋,案内板を取り替えた際,「長い年月を経て,目かすがいと釘のこすれによって音が生じ」「当初から意図されたものではない」という説明文を載せていると記事は伝えています。

「うぐいす張り」が「侵入者を知らせる」ためではなく,単なる経年による劣化であったとは。なんだか建築技法のロマンが消えてしまったような感じです。

しかし,「うぐいす張り廊下」をつくってみようという試みもあります。菊池建設による試作はこちらです。

※記事はクリックすると拡大します。
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by gakis-room | 2017-12-28 18:00 | つれづれに | Comments(4)
Commented by tona at 2017-12-29 09:19 x
興味深い記事でした。
日光東照宮がそうだったようで2度ほど行って確かめた記憶がありますが。あまりに昔でこの頃何でも自信がありません。
2つの考え方があるというのも面白いですね。
二条城も知恩院も行ったことがないと思います。これさえもはっきりしないから困ったものです。
Commented by gakis-room at 2017-12-29 16:57
tonaさん,
京都では知恩院と二条城以外にも大覚寺,観智院,等持院にも鶯張り廊下があるようです。
そして,いずれも江戸時代初期の建造です。
これからの説明をどうするのでしょうか。
Commented by ななし at 2018-05-21 10:01 x
逆に経年劣化でうるさいものをなぜ修理しなかったのか説も同時に発表しろよ それができないなら空想だろこんなの自分だけは違った視点ができるという自己陶酔
Commented by gakis-room at 2018-05-21 13:20
ななしさん,
まあ,諸説があるのでしょうね。
「忍び返し」説も当時の警備の方法から考えれば珍説かも知れません。


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