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2017年 12月 22日
きょうは冬至,二至二分法のことなど
きょうは冬至,二至二分法のことなど_d0006690_1614566.jpgきょうは冬至です。一般には「昼時間が一番短い日」とされています。

天文学的には「冬至とは太陽黄経が270度になった瞬間を含む日」で,今年は「協定世界時(UTC)」では「21日16時28分」です。UTCと日本との時差は9時間ですから,日本での今年の冬至の瞬間は「22日01時28分」です。

ところで日の出,日の入り時間を「秒」まで算出している「日本と世界の日の出日の入り時間(都市名選択式版)」で奈良を見てみると,昼時間が一番短い日はきょうではなく昨日の21日です。

     日の出時間  日の入り時間  昼時間
  20日 06:59:17  16:49:52   9:49:52
  21日 06:59:49  16:49:37   9:49:48
  22日 07:00:18  16:50:07   9:49:49

21日と22日とのこの1秒の違いはどこから生まれるのでしょうか。「秒」以下のところでは限りなく22日に近い値なのでしょうか。ちなみに東京では21日と22日が同じ昼時間(9:44:29)です。明石を挟む神戸と岡山でも21日と22日の昼時間(9:49:47と9:49:56)が一番短くなっています。

【季節の二至二分法】
冬至を起点に昼時間が長くなり,夏至が折り返し点となります。冬至と夏至のそれぞれの中間が春分と秋分です。冬至と夏至,春分と秋分を「二至二分」といいます。そしてそれぞれの中間が立春,立夏,立秋,立冬です。

現在の暦(グレゴリオ暦)では1月1日には天文学上の特別の意味はありません。それでもし,1年の初めを冬至にすれば1年の経過と季節はとても分かり易くなると思うのですが,どんなものでしょうか。

  1年の始まり     冬至 12月22日
  1年の八分の一経過  立春 2月4日
  1年の四分の一経過  春分 3月21日     
  1年の八分の三経過  立夏 5月5日
  1年の二分の一経過  夏至 6月21日 
  1年の八分の五経過  立秋 8月7日
  1年の四分の三経過  秋分 9月23日 
  1年の八分の七経過  立冬 11月7日

しかし,実際は
  1年の始まり     1月1日
  1年の四分の一経過  4月2日
  1年の二分の一経過  7月2日
  1年の四分の三経過  10月1日
です。

by gakis-room | 2017-12-22 18:00 | つれづれに | Comments(0)


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