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2017年 04月 14日
ヒマラヤスギは杉ではなく,その松ぽっくりをシダーローズといいます
ヒマラヤスギは杉ではなく,その松ぽっくりをシダーローズといいます_d0006690_1532454.jpgヒマラヤスギ マツ科 ヒマラヤスギ属

「近くの公園」にはヒマラヤスギが公園の南側と東側に合計16本あります。通常,ヒマラヤスギはきれいな円錐形を形作りますか,「近くの公園」のものはてっぺんが剪定されていて「ずんぐりむっくり」になっています。それで,きょうまでは「形の悪いヒマラヤスギ」以上には関心がありませんでした。

きょう,そのヒマラヤスギの松ぽっくりの実物(3枚目の写真)を教えていただきました。それでヒマラヤスギについて調べてみました。

ヒマラヤスギの原産地ヒマラヤ北西部からアフガニスタンで,名前に「スギ(杉)」と付いていますが,杉の仲間ではなく,松の仲間(マツ科)です。

日本へは明治初期にイギリスから種子で渡来しますが,英語のHimalayan Cedarを日本語に訳すときにCedarをマツ科の樹木なのに「杉」としたようです。同じように西アジアに分布するレバノンスギ(国旗の図案になっている)も杉ではなくマツの1種です。

ヒマラヤスギは杉ではなく,その松ぽっくりをシダーローズといいます_d0006690_153573.jpgヒマラヤスギの葉はクロマツに似ています。

ヒマラヤスギには雌花と雄花がありますが,雌雄同株です。雄花は数センチの長さで10月〜11月に開花します。

雌花は雄花より小さく,受粉すると1年〜1年半かけて長卵形の果実(松ぽっくり)を形成します。雄花と雌花は「松の雄花と雌花」とそっくりです。

こちらのサイト「『東京花景色』のヒマラヤスギ」で雄花,雌花,松ぽっくりはを見ることができます。

成熟した松ぼっくりは果軸を残して下部から剥がれていき,先端部分が地上に落ちてきます。

ヒマラヤスギは杉ではなく,その松ぽっくりをシダーローズといいます_d0006690_1542263.jpg地上に落ちた松ぽっくりです。

直径は3〜4センチほどです。その形から「シダーローズ」と呼ばれて,リースなどに利用されます。

※写真はクリックすると拡大します

by gakis-room | 2017-04-14 18:00 | 花の手帳 | Comments(0)


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