2015年 08月 20日
きょうは旧暦7月7日,七夕です。七夕行事は,1872年(明治5年)に太陽暦が採用されてから,新暦あるいは月遅れで行われることが多くなりました。しかし,月遅れはともかくも新暦7月7日は沖縄地方を除けば梅雨の最中です。ですから銀河(天の川)に隔てられた牽牛と織女の年に1度の逢い瀬の伝説を夜空に楽しむことは難しくなりました。 そこで,国立天文台では2001年から旧暦7月7日を「伝統的七夕」の日として,広報を初め,2011年からは、全国的なキャンペーンとして「伝統的七夕ライトダウン」を広く呼びかけています。今年も各地で「伝統的七夕ライトダウン2015」が行われます。 七夕は,二十四節気の一つ「処暑」(8月23日ごろ)以前で最も近い新月の日を1日目(7月1日)として7日目(7月7日)と定めます。新月から7日目なので,月の形は必ず上弦(今年は8月23日)近くになります。 以下は旧暦の7月7日です。 2015年 8月20日 2016年 8月9日 2017年 8月28日 2018年 8月17日 2019年 8月7日 ※奇しくもひと月遅れです。 2020年 8月25日 さて今夜ですが,残念ながら星空は絶望的です。ならばいっそのこと「雨よ降れ」です。 韓国の民話では,牽牛と織女は,ゴマンのカササギが寄り集まって造りだした橋によって天の川を渡るのだそうです。ですから,韓国では7日にはカササギは1羽も見あたらず,7日の翌日には二人が踏んでいったためにカササギの頭の毛が抜けているとも言います。 そして,この日の夜の雨は1年ぶりの逢い瀬を喜ぶ牽牛と織女の「嬉し涙」なんだそうです。翌日の雨は別れを惜しむ「悲し涙」なんだそうです。雨は2人の喜びと悲しみの証でもあるようです。 ※写真はカササギ,クリックすると拡大します。
by gakis-room
| 2015-08-20 18:00
| つれづれに
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