2014年 02月 12日
ソチオリンピックのカーリング,韓国戦に敗れた後の第2戦,デンマーク戦の結果です 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 デンマーク 0 0 0 0 1 0 2 0 × × 3 日 本 1 1 2 1 0 1 0 2 × × 8 新聞などのメディアは「8エンド終了でデンマークがギブアップ」と報じています。しかし,テレビ中継のアナウンサーは違った表現をしていました。 「デンマークの選手たちが日本の勝ちを認めるコンシード,いわゆるギブアップという形で試合が終了しました」 コンシード(concede)とは「認める」という意味です。長野五輪のカーリング競技委員長で,トリノ五輪,バンクーバー五輪のテレビ解説で定評のあった小林宏さんは,自身のブログ「山中湖メイプルカーリングクラブ」で次のように言っています。 コンシードとは負けているチームが自分のチームの負けを認め相手チームのパーフォーマンスに対して敬意を表すことです。力尽きるとか、降参するという表現の ギブアップ とは違います。 テレビ中継のアナウンサーの「コンシード」という言い方を讃えた上で次のように続けます。 カーリングもそろそろ解りやすさだけでなく精神的なもの、本質的なものを伝えていかなくてはなりません。世界カーリング連盟のトップページは カーリング精神 から入ります。ギブアップという用語は使用されとらず コンシード という言葉で表記されます。 また,ブログの2月5日では,コンシードの説明の後にこんなことを教えてくれています。 世界ではカーリングゲームが終了した後,勝ったチームは負けたチームにクラブハウスでビール、コーヒー等をおごる習慣があります。そんなことからも負けたチームへの配慮が伺われます。 オリンピックでこのようなことが行われているかどうかは不明ですが,日本チームがクラブハウス(あるいは選手村)でデンマークチームにコーヒーをご馳走し,日本チームが韓国チームから紅茶を歓められる場面を想像しています。
by gakis-room
| 2014-02-12 18:00
| カーリング
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Comments(4)
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korima
at 2014-02-12 18:09
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負けを認めるのとギブアップは全然違いますね~。
コンシード…いい感じのことばです。 奥が深い!
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gakis-room at 2014-02-12 21:12
korimaさん,
コンシードは「恐れ入りました」といった感じなのでしょうか。 ですからこそ,理念としては敗者と勝者の隔てがなくなるのかも知れません。 ラグビーのノーサイドと同じかなと思いました。
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saheizi-inokori at 2014-02-13 12:20
中押しとも違うのかな。
騎士道精神?
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gakis-room at 2014-02-13 18:24
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