2013年 09月 24日
「日想観(にっそうかん)」という言葉を初めて知りました。秋分の日に太陽は(ほぼ)真西に沈みます。その彼方にある極楽浄土への往生を願い,夕日を拝むことを「日想観」と言うそうです。 この「日想観」は,平安時代から室町時代にかけて盛んだったそうですが,いつの頃からか徐々に廃れてしまいました。最近になって,これを復活させた寺が京都,大阪にあると,きょうの朝日新聞の夕刊が伝えています。 記事によると,15年前に大阪で夕日を拝む会「夕陽さんさんの会」を立ち上げ,3年前には京都でも「夕焼け京都塾」を設立した宗教学者の山折哲雄さんは次のように言います。 「日本人は落日の彼方に極楽浄土を思い浮かべ,夕日を拝むことで心が洗われ,自然に包まれて生きることの大切さを実感してきた。これは日本人の心のDNAとして今も残っている」 季節を問わず,私の住む6階から夕日を見るのが好きです。春分,秋分の前後のしばらく以外は,南側のベランダからと,北側の廊下からも見ることできますが,大抵はマンションの西端の階段の踊り場まで出かけます。ほぼ180度の景色だからです。 仏教徒でもない私は夕日を見て「極楽浄土」を思い浮かべることはありませんが,入り日の空は朝焼けとは違って,なんとなく心を落ち着かせるものを感じます。それは「心が洗われ,自然に包まれて生きることの大切さ」を実感するためでもありません。ただ,ボーッと見ているだけです。
by gakis-room
| 2013-09-24 18:00
| つれづれに
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Comments(2)
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saheizi-inokori at 2013-09-24 20:37
ただぼうっと見てるのがいちばんです。
私は外に出ないとみられませんが。
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gakis-room at 2013-09-25 07:35
saheiziさん,
十五夜も写真を撮った後はボーッと見ていました。 |
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