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2012年 09月 25日
上弦の月と下弦の月,その見分け方
上弦の月と下弦の月,その見分け方_d0006690_17413390.jpgきょうの午後4時半過ぎの月です。きょうの月に名前があるのかは知りません。2日前の23日は左半分が欠けた「上弦の月」でした。

その「上弦の月」あるいは「下弦の月」について,これまでの私は以下のように理解してきましたが,これは間違っていたようです。
 上弦の月  月の入りの時,弦が上になる
 下弦の月  月の入りの時,弦が下になる

今月の月の出と月の入りの時間です。
             月の出    月の入り
 上弦の月 9月23日  13時09分  23時34分
 下弦の月 9月8日   22時46分  12時26分 

これでは上弦の月の深夜はともかくもに,下弦の月は真昼ですから確かめることができません。それぞれの月が正中(真南)に位置する時間です。
 上弦の月 18時20分 
 下弦の月 05時12分

つまり,私たちの日常生活の中では,弦の上下に関係なく,夕方から見られるのが上弦の月で,深夜から明け方にかけてにみられるのが下限の月と言うことになります。

【月の出と月の入りのイメージ図】
上弦の月と下弦の月,その見分け方_d0006690_18534194.jpg
月の入りの時間に関係なく右半分見えるのが上弦の月で,左半分が見えるのが下弦の月と言えそうです。

しかし,「上・下」を上旬,下旬の言葉にてらして言えば,上弦の月は前半,下弦の月は後半と考えると,月を見ることなく言い当てることが出来ます。

  下弦の月 9月8日(旧暦7月22日)
  上弦の月 9月23日(旧暦8月8日)
  満月   9月30日(旧暦8月15日)
  下弦の月 10月8日(旧暦8月23日) 

旧暦で暮らしていた時代は,月の前半(上旬)の半月(弦月ともいいます)が上弦の月で,満月後の,つまり月の後半(下旬)の半月(弦月)が下弦の月です。つまり,「上・下」は「うえ・した」ではなく,「前・後」だったようです。

きょうは旧暦8月10日。満月(中秋の名月)まではあと5日です。

※写真はクリックすると拡大します。

by gakis-room | 2012-09-25 18:45 | つれづれに | Comments(6)
Commented by hisako-baaba at 2012-09-25 23:29
あと5日ですか。温暖化でススキはまだ未熟ですね。
晴れるといいな。
Commented by gakis-room at 2012-09-26 07:21
hisakoさん,
奈良の30日の予報は「曇り時々晴れ」です。
昨年は曇りで見ることができませんでした。月を見たのは翌日の早朝でした。
Commented by saheizi-inokori at 2012-09-26 10:46
月は照っても心は闇です。
私はおろかにも弦を反対に考えていました。
つまり引き絞った形だと。
Commented by gakis-room at 2012-09-26 14:10
saheiziさん,
一隅を照らす光はいずこに?

>引き絞った形だと
おや,なんと独創的な発想なんでしょう。
Commented by tona at 2012-09-29 08:51 x
明日は台風でだめそうですね。
上弦と下弦の月を今までずっとどうしても覚えられなかったのですが、ノートさせていただきました。
あくまで半月の場合を言うので三日月の場合は言わないのですね。
これでこれからはわかりそうでありがとうございました。
Commented by gakis-room at 2012-09-29 10:18
tonaさん,
そうですね。半月の場合だけのようです。

中秋の名月はダメのようです。明日の奈良の予報は「夜のはじめ頃 雷を伴い 非常に 激しく降る」ですって。


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