2012年 04月 03日
国立公州博物館は平常展示室と企画展示室だけの小規模な博物館です。扶余の帰りに寄りました。 公州は百済史の時代区分では第3期に王城(熊津城,ゆうしん)がおかれたところです。 以下は時代区分と王城の場所です。 前史 ?〜3世紀前半 慰礼城(ソウル市南部)? 第1期 3世紀前半〜346 慰礼城 第2期 346〜473 漢城(ソウル市南部) 第3期 475〜523 熊津城 第4期 523〜660 泗沘(しひ)城(扶余) 第3期の最後の王が武寧王で,この王の時から日本との関係が始まったとされます。なお,第4期の最初の王が聖(明)王で,日本に仏教,儒教文化を組織的にもたらしています。 公州博物館は地域の百済文化を保存したいという地域民の願いから設立された「公州古墳保存会」と「公州史蹟顕彰会」を基に出発し,1940年に「公州博物館」となり,1945年に国立博物館となりました。2004年に現在の地に移転新築されました。韓国の博物館の入場料は日本に比べてとても安いのですが,ここは無料です。 展示は1971年に発掘調査が行われた武寧王陵にかかわる文物と大田・忠清南道からの出土品が中心て国宝14点を含みます。 特に王と王妃が使用した金銀製のベルト,金製のブレスレットや冠飾,金帽装飾勾玉などの装身具などが見所とされていますが,私はその工芸技術力の高さに驚かされました。中国,高句麗の影響もあるようですが,これは百済文化の独創かもしれないと思いました。 写真は金製首飾りです。長さは80センチ位です。つながれた1つ1つは5ミリ強の大きさです。その繊細な加工技術にしばらくのあいだ見とれていました。 その拡大写真です。 ※写真はクリックすると拡大します。
by gakis-room
| 2012-04-03 18:01
| 韓国あれこれ
|
Comments(2)
Commented
by
korima
at 2012-04-04 18:00
x
みごとです。
古いもの見るの好きです。 継ぎ合わせた壺より、貴金属のほうがいいです。 陶磁器は難しいです(東洋陶磁美術館には行きましたが)
0
Commented
by
gakis-room at 2012-04-04 22:09
korimaさん,
ただただ感心しました。1500年前の技術とはとても思われませんでした。 |
アバウト
カレンダー
カテゴリ
タグ
5月の花の手帳(241)
4月の花の手帳(215) 3月の花の手帳(195) 6月の花の手帳(182) 10月の花の手帳(174) 9月の花の手帳(129) 11月の花の手帳(126) 7月の花の手帳(113) 2月の花の手帳(74) 8月の花の手帳(65) 12月の花の手帳(58) 1月の花の手帳(51) 以前の記事
最新のコメント
検索
記事ランキング
|
ファン申請 |
||