2011年 06月 18日
昨日,東京電力は福島第1原発事故収束に向けての「工程表」の改訂を公表した。4月17日の「工程表」公表から2度目の改訂である。 しかし,改訂「工程表」に私は何らの期待もない。それは東京電力や現政権への不信からではない。原子炉建屋の内部がどのようになっているか,現在でもその詳細が分かっていないからである。とりわけ格納容器と圧力容器の現状については「メルトダウン」以外は推測だけである。 その詳細がわからないままに,推測に基づいての収束への「工程表」は希望的推測でしかない。かつて,と言ってもほんの100日にも満たない最近のことであるが,電源が回復すれば全てうまくいくかのように,マスコミも含めて言っていた。 今,私が信用できることは,現在と未来への推測に基づく希望的展望ではなく,過去形の発表だけである。なかでもステップ1のいう「安定的冷却は××日××時××分に達成できた」という発表だけである。それが過去形で発表されるまでは,考え得る最悪の事態を想定せざるを得ない。 あれから100日,震災はなお進行中である。事態は少しも良くなっていない。良くなっていないどころか各地に放射能汚染と推定11万トンの放射能汚染水を新たに作りだした。悪くなっているのである。 ※写真はクリックすると拡大します。
by gakis-room
| 2011-06-18 16:54
| つれづれに
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Comments(4)
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高麗山
at 2011-06-18 19:07
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現地での命を賭した作業員の血の滲むような努力以外に、
方途は無いと思います。 例え、内閣や政権が変わろうとも。 何れ、巨大廃炉の墳墓が完成するまで、避難もしくは逃避して 待つしかないと思われて。。。
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saheizi-inokori at 2011-06-18 21:05
海江田は再稼働を訴えました。シュールですねえ。
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gakis-room at 2011-06-19 16:37
高麗山さん,
墳墓の完成までは気の遠くなるような道のりです。
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gakis-room at 2011-06-19 16:39
saheiziさん,
再稼働の前提がまずあって,そのためにちょっとした形式を整えただけ都言うことでしょうかね。 |
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