2009年 11月 10日
表は9日の共同通信の記事をもとに作成しました。昨年11月の厚労省調査では,喫煙率は全体では21.8%にまで下がっています。男性については,なお36.8%とはいえ,この5年間で10ポイント低下しました。ヘビースモーカーの私はいよいよ社会から取り残されかけています。 「たばこ増税−結果は減収でも大歓迎」,ついに来たと思いました。これは11月8日の朝日新聞の社説です。これまでのタバコ税増税論には胡散臭さがつきまとっていました。 本音は取りやすいところから有無を言わさず掠め取る「増税」でありながら,建前は「国民の健康」でした。それがなんと「禁煙=健康が第一,税の減収でもよい」とは初めての主張です。凛とした勇ましさです。 とは言え,「今こそ,国民の健康を守るために,思い切ってカジを切るとき」といいながら,金銭の損得勘定が根底にありました。国民の健康への純粋な心配ではありませんでした。 …財政当局には,増税で価格が上がり消費が減れば,現在約2兆円の税収が減るとの心配が当然あるだろう。 しかし,厚労省の科学研究によれば,たばこによる病気の治療費は毎年1兆3千億円,労働力の損失や火災による損害などを含めると,損失は5兆〜7兆円に上る。人々が健康になることも考えれば,たばこ消費が減っても得られるものの方がはるかに大きい そして,日本が「喫煙大国」(と朝日新聞は言っています)である理由は「たばこ価格の安さがあるに違いない。20本入りたばこ1箱は,英国で約850円,フランスで約550円と,日本の300円に比べて,円高を考慮してもはるかに高い」と断定します。だから「1箱1000円も充分に検討に値する」といいます。なぜなら「1千円なら約8割の人がたばこをやめるという調査結果もある。とくに若者は手を出しにくくなるに違いない」からです。 あはは,つまりは「年金生活者を含めて貧乏人はタバコを吸うな」ということのようです。 ヘビースモーカーの私は斜めに構えて拗ねる以外にはありません。そして,密かに呟いてみます。いっそうのことなら「タバコを金持ちの贅沢品に,1箱1万円に」とはなぜ言わないのかと。あるいは「健康を守ることを目的とする新しいたばこ規制法をつくることだ」ではなく,「禁煙法の制定を」といったらもっとすっきりしているのにと。こんなことは大声ではとても言えません。本気でも言えません。ですから「非公開記事」としました。
by gakis-room
| 2009-11-10 06:58
| つれづれに
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Comments(13)
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saheizi-inokori at 2009-11-10 08:20
タバコやめていてよかった。
意思が弱い私は一万円でも買うかもしれない。もっとも一日5箱吸ったんだから、、。
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yuuko-11 at 2009-11-10 09:15
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高麗山
at 2009-11-10 09:36
x
金銭と健康を結び付けての、小汚い論理は沢山です。
健康を言うなら根底的な、“肺がん対策”を提唱すべきです! 今は黙っていますが、これが酒税の高騰に及んできたら一揆を起こす準備だけは、今からしておくつもりです!!! また、密造酒の製作用の甕を洗っても置くつもりです。。。
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convenientF at 2009-11-10 16:01
この記事を紹介したら、タバコを吸ったことがない各国人からまで強烈な意見が寄せられています。
別に新奇な政策案ではないのにどういうことでしょうか。 要するに「健康」で釣る汚さ、卑劣さ、傲慢さに対する反感だと思います。 ヒトの死亡率は100%! これを否定したからにしろ、と言うことだと思います。 もう一晩、諸君からの意見を待ってみます。 普通のヒトは政治家や官僚よりずっと利口だと言うことをヤツらは認識していないようですな。
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gakis-room at 2009-11-10 18:03
saheiziさん,
私は意志が弱いから,この歳まで持ちこたえてきた二十歳の時の決意を捨て去って飴玉を口に入れているかもしれません(笑)。
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gakis-room at 2009-11-10 18:12
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gakis-room at 2009-11-10 18:16
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gakis-room at 2009-11-10 18:22
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convenientF at 2009-11-11 09:36
昨日は慌てておりまして失礼しました。
取り敢えず米欧、アジア諸国の知人に何となく意見を求めてみましたら結果は見事に一致しております。 自国の喫煙者率も日本の喫煙者率も、何かの理由から、あるいは何らかの目的にために創られた数値である、ということです。 均せば実際の喫煙者率は公表数値の2倍程度のようです。日本の場合と同じく、各種調査書や申込書では「喫煙しますか?}」の回答欄には「X」があらかじめ印刷されているそうです。 その結果をワーワー広げて「こんなにも大勢の人が断煙しています」と脅しているのです。
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convenientF at 2009-11-11 09:37
で医学の現場はどうなのかというと、妻が2回目の脳梗塞で掛かった脳外科専門医も私が4月に救急で担ぎ込まれた巨大病院の循環器科でも「喫煙?そんなもの関係ありませんよ。専門医で喫煙有害説を信じているバカはいません!」
たしかに、100歳を超える超長寿者の多くは酒飲みの喫煙者! 高校時代からの知人に「禁煙運動のボス」がいますが、彼は実は喫煙者です。 インチキ宗教は、すべて、死者の魂か健康をネタにします。そして行政も同じ手法。 やっぱり一揆革命ですな。 青年将校に頼ることは出来ないので、闇討ちで一人1殺でしょう。計算上はそれで十分です。
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gakis-room at 2009-11-11 19:14
CFさん,
いつか書いたことですが,タバコのパッケージの警告は蓋然性に蓋然性を3回も重ねたのですから,自信がないのでしょうね。 「1人1殺」,まあ,なんと恐ろしいことを。井上日召の霊には鎮まってもらわなくては。市井の小人,私は今夜も酒を飲み,タバコをくゆらせてほとぼりの冷めるのをに待っています。
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convenientF at 2009-11-12 09:01
>蓋然性に蓋然性を3回も
もういくつ重ねてきたのでしょうか。 特に「タール:1mg、ニコチン:0.1mg」製品になると「人により....」から始まる理解不能な文章。 タバコメーカーの献金とタバコ税に頼ってきたブッシュ共和党政権がいなくなってから一層後退するでしょう。 だから日本が今増税案を持ち出したことは世界の野次馬の注目を集めているようです。 「1人1殺」については飲みながら作戦を立てましょう(^^;)。
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gakis-room at 2009-11-12 18:09
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