2008年 12月 02日
国宝「源頼朝像」,国宝の基準て何なのだろうか
d0006690_19441688.jpg※写真はクリックすると大きくなります。
京都での所用の帰りに京都国立博物館に寄ってみました。特別展は蒔絵ですが,私の目当ては「平常展示館」です。

これまでも京都国立博物館には行っていますが,「平常展示館」,いわば常設展は素通りして,特別展だけで帰って来ました。

「平常展示館」は取り壊されて新しい建物になるようです。それで12月7日をもって閉館となります。完成がいつのことかわかりませんから,「足腰元気なうちに」と行ってみました。

本当は「平常展示館さよなら記念 無料観覧ウィーク」の「無料」に惹かれただけかも知れません(通常は第2,第4土曜日だけが無料です)。とはいえ,見たいものははっきりしていました。

「源頼朝像」,「鳥獣人物戯画」です。「源頼朝像」も「鳥獣人物戯画」も歴史教科書でしか見ていません。

「源頼朝像」は足利尊氏で,同じ構図の「平重盛像」は実は足利尊氏の弟,足利直義ではないかとの説もあります。そんなこともあって,最近の歴史教科書では「伝頼朝像」と書かれたりしています。

「源頼朝像」と「平重盛像」は対で展示されていました。どちらも国宝です。説明文には「異説もある」とありましたから,フェアな印象を受けましたが,ふと考えてみました。

この肖像画が国宝なのは絵の出来映えなのだろうか,それとも「頼朝」であるからなのだろうかと。作者は不明です。「尊氏像」となっても国宝のままであろうかとも。一体,国宝との認定基準はなになのでしょうか。

これも国宝,「鳥獣人物戯画」は甲,乙,丙,丁の4巻があることを初めて知りました。有名な蛙,兎,猿などの戯画は甲巻です。展示されているのは乙巻です。これは,麒麟などの架空動物を含めて度物の生態が描かれています。どれも生き生きとしていました。

他に,雪舟の絶筆を含めて,国宝15点がありました。例によって,写真撮影の諾否を尋ねてみましたがやはり「否」でした。韓国の国立中央博物館では結構自由に写真撮影ができるのに,とも思いましたが,ここは日本です。

なお,韓国国立中央博物館は今年の場合,5月〜12月までは無料です。これは「国民が文化に親しむため」とのことのようです。
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by gakis-room | 2008-12-02 19:46 | つれづれに | Comments(7)
Commented by 高麗山 at 2008-12-02 22:29 x
『撮影禁止』は、京都市美術館で話していた事柄が、正しいようです。

 高輝度のフラッシュによる、作品損傷。(マグネシュ-ム等)
 著作権の問題。
 鑑賞者への配慮。
少し、我々の思考からかけ離れていたのが、三脚による“大理石や木床”の損傷防止があるのですって!
Commented by gakis-room at 2008-12-03 09:53
フローラさん,
文化財保護委員会の昭和26年の告示を見て見ました。おっしゃるように「重文のうちでも、製作が優れたもの、かつ、歴史的意義が深いもの」のようです。
それで,もし,源頼朝でなく足利尊氏と判定されれば,国宝指定が取り消しになるのかな,というのが私の疑問でした。
Commented by gakis-room at 2008-12-03 10:02
フローラさん,高麗山さん,
私のなかでは2006年5月26日に奈良国立博物館見学の時の記憶があります。そのときのことを「撮影可になった奈良国立博物館」として5月27日に記事にしました。

奈良国立博物館では「手続きをすれば,フラッシュ,三脚を使わないという条件で国立奈良博物館所蔵のものについては撮影可」ということでした。

これは,奈良国立博物館だけの措置かも知れません。いずれにせよ,博物館がもっと身近になればいいと思っています。
Commented by gakis-room at 2008-12-03 19:09
フローラさん,
頼朝と尊氏の歴史的意義はやはり違います。なんと言っても頼朝は制度としての最初の武家政権を創始した人ですから。
奈良に住んでいても,意外と奈良は知らないものです(笑)。
Commented by フローラ at 2008-12-03 22:58 x
おっしゃるとおりでした。gakis-roomで忘れ果てた歴史を再確認です。
Commented by gakis-room at 2008-12-04 06:45
フローラさん,
恐縮です。
Commented by gakis-room at 2008-12-04 06:46
鍵コメさん,
お気遣いありがとうございます。


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