2008年 11月 21日
ダメなものはやはりダメでした・興福寺国宝特別公開2008
d0006690_19403474.jpg※写真はクリックすると大きくなります。
午後から「興福寺国宝特別公開2008」を見て行きました。法相宗大本山興福寺の仏教活動については知るよしもありませんが,このお寺,一体,どれだけの国宝を所有しているのでしょうか。昨年も正倉院展とともに「国宝館」・「北円堂」を見ましたが,「こんなのありか!」とあらためて思いました。

目当ては五重塔の初層でした。五重塔自体が国宝です。全高50.1メートルは京都の東寺の五重塔(54.8m)に次ぐ2番目の高さです。搭の相輪(一番上の屋根から上の部分)を支える「心の柱」の基底部を見ることができるかも知れないという期待がありました。

d0006690_19404412.jpg【五重塔と東金堂】
見ることができました。床下の基底部がみられるようになっており,ライトアップまでされていました。直径8.4メートルの檜です。相輪まで3本で接ぎ木しているそうです。それは最上部まで8.4メートルの直径を維持するためだそうです。

金曜日の午後は意外に少ない人でした。人が途切れたので
 私「『心の柱』の基底部を撮影したいのですが」
 係「申し訳ありません。撮影はお断りしていますので」
 私「仏像ではありません,床下の柱だけなんですが」
 係「いいえ,ダメです」

ダメなものはやはりダメでした。写真撮影は諦めましたが,今でも未練があります。柱は土台石の上にのっているだけてす。
隣の東金堂も建物が国宝です。中に安置されている21体のうち18体が国宝,3体が重要文化財です。五重塔の初層に安置されている4体の仏像でもそうでしたが,ここの仏像の前でも合掌している人がかなりいました。

仏像を前にしての合掌は韓国のお寺では普通ですが,私のように「見るだけ」でなく,信仰の対象として向き合っている人の多さはちょっと意外でした。

d0006690_19405548.jpg【南円堂】
建物は重要文化財です。南円堂は通常は年に1回,10月17日だけの公開です。今年はこの期間(10月18日−11月24日)の特別公開でした。ポスターの仏像の「不空羂索観音菩薩座像」(これも国宝)はここに安置されています。観音菩薩の手に結ばれた紐が拝観者に届くところまで伸びていて,紐を通して観音菩薩に通じる工夫がされていました。

私は?,観音菩薩と結ばれてきました。なにせ,「菩薩」は悟りを得た「仏」ではなく,未だ「修業中」ですから,「私も残り少ない人生,それなりに努力してみるからね」との挨拶です。バチアタリだったとも思います。
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by gakis-room | 2008-11-21 19:49 | つれづれに | Comments(4)
Commented by saheizi-inokori at 2008-11-21 20:36
何ものがおわすかは知らねども手は合わせるなあ。
今日も市川の大黒様やら弘法様やら。手あたらり次第に。
Commented by gakis-room at 2008-11-21 22:09
saheiziさん,
仏の顔の中には「私」が見透空かされているかような気がすることがあります。そんなときふと思います,「仏師」とは何者なのだろうかと。
Commented by asuno-kazemachi at 2008-11-23 12:20
私が寺社や仏像に手を合わせるのは、信仰ではなく、挨拶です。
こんにちは、拝見させていただきますよ、といった程度のもの。
帰りは、さようなら、ありがとうごさいました、です。
じろじろ見るので、一応ことわっておこうかという、小心者ゆえです(^^;;
Commented by gakis-room at 2008-11-23 16:29
asuno-kazemachiさん,
私は建物への出入りに軽く会釈するだけです。これは他人様が信仰の対象としているものへの私なりの気遣いです。
「じろじろ見るので、一応ことわっておこうか」という考え方もあるのですね。


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