2008年 11月 11日
田母神氏の所論と「猪突猛進・支離滅裂」の拡大再生産
「航空自衛隊は『猪突猛進・支離滅裂』」なんだそうです。イラク・サマワに派遣された「ヒゲの隊長,佐藤正久」元1等陸佐(現参議院議員)が「朝雲新聞」(自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える安保・防衛問題の専門紙)に書いていました。

彼は「後輩に伝えたい…海外任務の体験と教訓」というテーマで2007年4月6日〜6月14日まで,10回に分けて寄稿していますが,その第8回目(2007年5月31日)で以下のように紹介しています,

陸海空自衛隊を揶揄する8文字熟語がある。
 読者の多くは既に周知のことと思うが、曰く、陸上自衛隊は「用意周到・動脈硬化」、海上自衛隊は「伝統墨守・唯我独尊」、航空自衛隊は「猪突猛進・支離滅裂」というものである。因みに以前の統合幕僚会議は「高位高官・権限皆無」というものであったが、現在、統合幕僚監部となってからは、運用権限等が与えられたので、「高位高官・権限絶大」とまではいかないが、違う言葉が必要だろう。


…戦後新しく誕生した航空自衛隊は、物事にとらわれることのない進取の気性、挑戦する心がこのような表現なったものと思われる。後半の4文字熟語はそれに付きまとう負の側面である。

きようの参議院外交防衛委員会に参考人として招致された田母神氏は公明党・浜田昌良議員の質問答えて次ように答弁しています。

私も今回びっくりしてますのは、日本の国はいい国だったと言ったら、解任をされたと。そしてまた、責任の追及も、いい国だと言ったような人間をなぜ任命したんだといわれる。…変だなあというのが私の感想です。日本の国が悪い国だという人をつけなさいということですから

航空自衛隊幕僚長としての田母神氏は各部隊での訓話・講話で「猪突猛進・支離滅裂」の所論をどれだけ語ったのでしょうか。また,彼は陸・海・空の1佐または2佐各10名,合計30名を生徒とする「自衛隊統合幕僚学校」校長を2002年12月2日〜2004年8月29日まで務めてています。

きょうの参院外交防衛委員会で,彼の在任中一般教養として,「歴史」論,「国家」論などの科目を設置したと述べました。その講義は外部講師によるもののようですが,「猪突猛進・支離滅裂」所論との対極の講義とは思われません。

彼はこうも述べました「私が論文応募を指示したら1000は下らなかったろう」と。「猪突猛進・支離滅裂」論文が大量に拡大再生産されたということでしょうか。問題はかなり深刻なようです。
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by gakis-room | 2008-11-11 19:46 | つれづれに | Comments(4)
Commented by saheizi-inokori at 2008-11-12 10:59
相当根が深い確信犯ですね。
自衛隊の中では同じ考えの人が中核になっているのでは?
政治的配慮(保身)から慎重な行動をする人と無関心・サラリーマン的な人を除くと彼らが力をもつのかも知れません。
なんだか気味が悪いですよ。
Commented by gakis-room at 2008-11-12 11:37
saheiziさん,
量的にはともかくも,質的には田母神氏に代表される系譜が主流になっているのかも知れません。恐ろしくなりました。産経新聞は必死なって田母神氏を擁護しています。
Commented by convenientF at 2008-11-12 16:04
>量的にはともかくも,質的には

なんだか量的にも増えているように感じるのですが...
なぜなんでしょうね?
先日の「江田島リンチ」事件も気持ち悪い。

田母神以下、やってるヤツらは肉体的には実に弱々しそうなのが余計薄気味悪さを醸出してしています。なんかホモっぽいのです。

そうです。ナチに共通する何かです。
Commented by gakis-room at 2008-11-12 19:14
CFさん,
量的に増えているとすれば,それは「戦後教育」のまさしく失敗の産物であると言えることになりましょうか。

性的倒錯とナチ,私には難し過ぎるようです。


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