2008年 11月 10日
赤壁の戦い,未だ戦われず・映画「レッドクリフ」
d0006690_13361593.jpg先週の木曜日,映画,レッドクリフを見てきました。「赤い崖」,つまりは「赤壁の戦い」は三国志の中のもっとも有名な戦いの1つです。映画のうたい文句は「制作費100億円,『三国志』の完全映画化」ですが,正確には「『三国志演義』の一部を映画化」というべきでしょうか。

「三国志演義」ですから,史実とは違って劉備は当然のこととしてこの上なく有徳の人です。曹操軍に追われる劉備は自軍に命じます,「盾となって民を守れ」と。なにせ,劉備の徳を慕ってあまたの農民が劉備軍には同行していますから。

しかし,その劉備を含めて映画は人物を深くは描けてはいないように思われました。有徳の人,劉備は孫権の妹に当て身を食らって失神してしまい,当時第一級の文人でもあった曹操も単純な好色で冷酷な権力亡者です。

軍師諸葛孔明は天下国家論の弁舌によってではなく,琴の演奏を通して以心伝心で周瑜を説得してしまいます。その周瑜も将としての明晰さよりも,妻を愛し,飼い馬の難産に心痛める愛の人として描かれます。

とはいえ,制作費100億円の歴史スペクタクルです。諸葛孔明の戦術には非合理性を禁じ得ませんでしたが,合戦シーンは見ものでした。おなじみの関羽,張飛,趙雲はその勇猛果敢ぶりを遺憾なく発揮しています。

史実から離れて,アクション映画として充分に楽しめた2時間半でした。ただ,迂闊なことですが,これが「Part1」であることを見終わるまで見逃していました。ですから,映画は,曹操軍80万と孫権・劉備連合軍5万が対峙し,その前哨戦までで終わっています。

「赤壁の戦い」が始まるのは来年の4月に公開予定の「Part2」です。もちろん,見に行くつもりです。(画像はクリックすると大きくなります
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by gakis-room | 2008-11-10 13:38 | つれづれに | Trackback | Comments(8)
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Commented by saheizi-inokori at 2008-11-10 21:11
もう完全に劇画として銭湯じゃない戦闘場面を楽しみましたよ。
一回目の勝利の後は不要、早く次の戦いをみせろ!
Commented by gakis-room at 2008-11-10 21:59
saheiziさん,
赤壁の戦いまで,5ヶ月は長すぎますよね。待ち遠しい!
Commented by 高麗山 at 2008-11-10 22:47 x
お二方、まるでマンガの次号を待つ

  “ お子さん ”じゃあないですか!  俺も行こうっと!
Commented by at 2008-11-10 23:24 x
試写会で2回も観て、さらにサントラまで買ってしまいました。
4月が待ちきれないですな!
Commented by gakis-room at 2008-11-11 06:49
高麗山さん,
「お子さん」がまた一人増えた(笑)。
Commented by gakis-room at 2008-11-11 06:53
娘へ
三国志はなんと言っても人気がありますからね。「熱中夜話」を見てなかったら,映画に行かなかったかも知れません(へっへっへっ)。
Commented by YUKI-arch at 2008-11-11 08:37 x
レッドクリフを見てきましたが、
戦闘場面が多く、「ドラマ」の部分が薄く感じられ、
残念と言うのが感想です。

二部を観たいと思いますが、
そこのへんがどうなっているか。
Commented by gakis-room at 2008-11-11 17:40
YUKIさん,
「ドラマ」の部分についてですが,三国志としてのストーリーよりも監督自身の思い入れも強いようです。たとえば何度も登場する「白鳩」が代表的な例でしょうか。その分だけストーリーが希薄になったよう思います。なぜ諸葛孔明が周瑜を説得しようとしたのか,孫権と周瑜の関係をしっていればすぐにわかることですが,映画では触れなれてはいませんでした。


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