2008年 09月 23日
「近くの公園」ではヒガンバナが3カ所で咲いています。そのうちの1カ所はシロバナヒガンバナです。 ヒガンバナは不思議な形をした花だと思ってきました。しかし,よく見るとそんなに不思議でも不規則でもありませんでした。今朝気づきました。 ヒガンバナは茎の先端に5つ〜8つの花(通常は6つだそうです)の花を咲かせます。その花の1つ1つを見ると6弁花です。花弁は開花すると少し捻れながら大きく反り返ります。ここまでは珍しいことはありません。 花芯からは花弁の倍くらいの長さの6本の雄しべが飛び出しています。そのま真ん中に雄しべよりも少し長い雌しべが伸びています。小さな葯(やく)を付けているのが雄しべです。 捻れながら反り返る6枚の花弁と長く飛び出した6本の雄しべと1本の雌しべの花が,6つほどがひとかたまりになってほぼ同時に開花します。それで,ちょっと離れたところから見ると不思議なあるいは不規則な花に見えることになります。 なお,日本の植物の中では,最も別名の多 いのがこのヒガンバナだそうです。文字のちょっとした変化も含めれば,1090の呼び名が あり,イタドリの540を抜いてダントツの第1位とのことです。熊本国府高等学校PC同好会では997種の名前を紹介しています。 曼珠沙華はよく知られていますが,以下はその一例です。 注:( )内の漢字は私の推測です アカオニ(赤鬼), オニカブト(鬼兜), オニユリ(鬼百合), オミコシサン(御神輿さん), カエンソウ(火焔草), カジバナ(火事花), キツネノカンザシ(狐の簪), キツネノシリヌグイ(狐の尻ぬぐい), キツネノタイマツ(狐の松明), キツネバナ(狐花), ジゴクハナ(地獄花), シタコジケ, シタマガリ(舌曲がり), シビトバナ(死人花), シビレバナ(痺れ花), ステゴグサ(捨て子草), ソウシキバナ(葬式花), チンチンドウロウ, テクサリバナ, ドクバナ(毒花), ニガクサ(苦草), ノダイマツ(野松明), ハナヂョウチン(花提灯), ハナビバナ(花火花), ハヌケグサ, ハミズハナミズ(葉見ず花見ず), ヒグルマ(火車), ヤクビョウバナ(疫病花), ユウレイバナ(幽霊花)
by gakis-room
| 2008-09-23 11:23
| 花の手帳
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Comments(6)
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saheizi-inokori at 2008-09-23 20:00
鬼ゆりって違う花じゃないかなあ。
それにしても多い、知らなんだ。
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高麗山
at 2008-09-23 22:41
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何故かしら、狐の○○というネーミング多いような気がします。
私たちは、狐の「剃刀」と呼んでいました!
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gakis-room at 2008-09-24 05:57
saheiziさん,
そうです,オニユリといえばユリ科のオニユリですよね。でも,ヒガンバナもオニユリと言うようです。
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gakis-room at 2008-09-24 06:00
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maron415 at 2008-09-24 10:36
今さらながら、少ない面積で豪華に見せる花だなあと…
話は変わるのですが、Wikipediaを見てると「日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、三倍体である。故に種子で増えることができない。」だそうで で、どうして、オシベとメシベがあるのかな?なんて考えてしまいました(笑)
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gakis-room at 2008-09-24 11:34
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