2008年 08月 12日
市民の死者の数を教えてください
NHKの地上波は高校野球とオリンピック,衛生第1はオリンピックに占領されていますが,ハイビジョンはHV特集として日に何本かの第2次世界大戦特集を再放送しています。地味な番組ですが,戦争の不条理を丁寧に描いているように思われます。

昨夜見たのは「証言記録 マニラ市街戦」でした。1945年2月3日〜3日のことです。圧倒的な物量で日本軍掃討のために無差別攻撃をする米軍と絶望的な抵抗をする日本軍との戦闘に巻き込まれて多数の市民が犠牲となりました。

 【死者】
 日本軍     16,555人
 米 軍      1,010人
 フィリピン人  100,000人

全死者11万7565人のうち85%が戦争に巻き込まれたフィリピン人市民です。多数の市民が戦争に巻き込まれて犠牲になるようになったのは第1次世界大戦からだとされています。故林茂夫の著作によれば「戦争による死者のうち市民の割合」は以下の通りです。

 第1次世界大戦   5%
 第2次世界大戦  48%
 朝鮮戦争     84%
 ベトナム戦争   95%

グルジアの南オセチアで戦闘が始まりました。その戦闘がどのようなものかは新聞情報でしか知り得ませんが,ロシア軍の空爆により,多数の市民が死亡したことは容易に推測されます。イラク戦争,アフガン戦争そしてその前の湾岸戦争でも激しい空爆が行われました。一体,どれだけの市民が犠牲となったのでしょうか。兵士の戦死者数ではなく,市民の志望者数を教えてください。
[PR]

by gakis-room | 2008-08-12 11:26 | つれづれに | Comments(6)
Commented by saheizi-inokori at 2008-08-12 14:52
勘定しきれない?
本当にどうやって調べるんだろう。平和な状態の人口すらハッキリしない国もあるそうですから。
生きている間も死んでいくときも統計に入れられなかった人間。生きたことに違いはないでしょうが。
Commented by gakis-room at 2008-08-12 16:39
saheiziさん,
確かにどうやって調べるのでしょうか,記事を書きながら「おおよその見当」かなとも思いました。
Commented by convenientF at 2008-08-13 09:08
米国はベトナム後徴兵制度を廃止しました。以後、軍を構成するのは軍の学校を出でた士官と、街で釣り上げられた志願兵だけです。志願兵には「米国国籍」が要求されていません。
さらに兵士派遣会社からの派遣がいます。彼らは何者かわかりません。要するに「派遣さん」です。彼ら彼女らを「兵士」とみなすべきかどうか。

一方、イラクやアフガンで米軍に抵抗してくるのは「兵士」なのかどうか。そもそも「正規軍」をが定義されていない土地では、「市民の犠牲」という概念そのものが成立し得ないのではないでしょうか。

Commented by gakis-room at 2008-08-13 16:27
CFさん,
「志願兵」,「派遣さん」は軍として行動しますから,正規軍として「兵士」と見なしてもいいように思います。ゲリラについては当事者の意識はともかくも,「正規軍」,つまりは「兵士」と規定するかどうかは検討が必要かもしれません。

しかし,空爆による「市民」の死者が多数いることには変わりはないと思います。
Commented by convenientF at 2008-08-13 19:11
イラクで十分な武装をして米軍に抵抗した兵士たちがサダム・フセイン政府の兵士とは限りませんよね。各地の部族、豪族の兵士たちで、中には反フセイン勢力も少なくありませんでした。彼らをどう数えるか。

一方、アメリカ側にも確認して数える意欲もないのではないでしょうか。

「戦争」についての認識を根本から変える必要があると思っています。目下の中国の内紛もその目安になるでしょう。

正規軍と正規軍が宣戦布告して戦火を開く時代は、もう、映画だけの世界になるように感じています。
Commented by gakis-room at 2008-08-14 06:24
CFさん,
私の中では,ゲリラも含めて武器を持った者はすべて兵士と見なしたいという考えがあります。
とはいえ,戦争の概念を定義し直す必要もあるように思われます。「宣戦布告→開戦」は第2次世界大戦以降ありませんからね。


<< 強弁による自己保身,東条英機の...      奈良に咲いていても不思議ではあ... >>