2008年 07月 10日
究極の省エネあるいは永劫の強欲
きょう,7月10日は「功徳日」だそうです。この日に参詣すると平日の何倍もの功徳があるとされます。反省,自省,懺悔,後悔,悔悟にいとまもない煩悩の主にして,滅多なことでは神社仏閣へ足を運ぶことのない私のようなもにとってはとても便利に思われます。1日の労力で,何倍もの効果があればまさしく今をときめく省エネとも言えそうです。

調べてみました。「功徳日」で有名なのは浅草観音,つまりは浅草寺です。参拝者を当て込んで,たくさんのホオズキ(なぜか海ホオズキも含まれるようです)が並べられて「ホオズキ市」となるそうです。

浅草寺の功徳はなんと「4万6千日」に及ぶと言いますから驚きです。何でも以前は千日詣り(千日の功徳)であったものが,享保年間(1716−1735)頃から「4万6千日」となったそうです。
  46000÷365=126.027397

つまりは126年分の功徳が授かることになります。享保年間といえば,まだ「人生五十年」の頃です。126年は50年の人生の2回半です。それを1日の参詣で功徳をみたしてしまうのですから,これは究極の省エネというよりは強欲としか言いようがありません。

浅草寺の功徳日はまだまだあります。多い順から言えば,
  11月7日  6000日
  8月24日  4000日
  12月19日  4000日
これ以外にも毎月功徳日があります。

功徳日は各地にもあるようです。京都の清水寺は月遅れで,8月9日〜14日までです。しかし,こちらは伝統的な(?)「千日詣り」です。ただし,夜間はライトアップのサービスが付いています。

奈良にもありました。東大寺二月堂と長谷寺です。東大寺は8月9日,長谷寺は10日で,共に「4万6千日」です。しかしです。究極の省エネ,永劫の強欲がありました。京都市下京区の上徳寺です。ここは「京の世継ぎさん」として親しまれているそうですが,その功徳は「1億劫年」とされるそうです。

「1億劫」とは「10の17乗」のことらしいですから,未来永劫,人生をやり直しても大丈夫です。もっとも,「きわめて長く,ほぼ無限の時間を表すことから,一般的にわずらわしくて気が進まない様子」を指して「億劫」(おっくう)といいますから,破天荒の功徳にはやはり躊躇してしまいます。
[PR]

by gakis-room | 2008-07-10 19:27 | つれづれに | Comments(4)
Commented by 高麗山 at 2008-07-10 22:38 x
信長の時代から、観念的には“人生五十年”ですが、江戸期の平均寿命は“推定30歳くらいです。
尚、同時代の男女51歳からの“平均余命”は推定20年未満です。

話の本旨からそれて、堅い話になりました、御免なさい!
墓地はあれども、宗旨なし!愚息に「親父の処置はドウすするの」の質問を受けました。。。
Commented by saheizi-inokori at 2008-07-11 08:14
「4万6千日、お暑い盛りです」、船徳で文楽が言うセリフが浮かんできます。
Commented by gakis-room at 2008-07-11 09:24
高麗山さん,
フランス革命(1789年)頃の平均寿命も30歳ちょっとと聞いていますから,日本も似たようなものだと思います。
私も娘同じ趣旨のことをいわれました。ところで愚息はあっても愚娘という言い方はないようですね。
Commented by gakis-room at 2008-07-11 09:25
saheiziさん,
梅雨明け前なら,蒸し暑い盛りですね。


<< 例によって,勝手に「梅雨明け宣言」      「受信専用電話機はないですか」 >>