2008年 05月 29日
チガヤ イネ科 チガヤ属 きょうは最高気温も22.2度と低く,午後からは風も毎秒3〜6mほどで過ごしやすい1日でした。 「例の田舎道」にチガヤの群生があります。白い花穂が風に吹かれてそよぐ様は花とは違った美しさがあります。初夏のススキといったところでしょうか。 チガヤは日本では慣れ親しまれた草のようです。名前の由来の1つに,茅が群れるさま,つまり「千の茅」からきたと言うのがあります。 私には経験がありませんが,花穂は噛んだり,しゃぶると甘く「つばな」(摘花菜;茅花)ともよばれました。 また,ちまき(粽)は現在ではササの葉などに包むのが普通ですが、本来はチガヤに巻いた「茅巻き」で、それが名の由来であるとの説があるようです 薬としても有効のようです。花穂を乾燥させたものは強壮剤、根茎は茅根(ぼうこん)と呼ばれて利尿剤にも使われてきたそうです。 しかし,庭などに生えると一変して難儀な雑草になります。地下にしっかりした匍匐茎があるため,駆除が大変です。しかも繁殖は旺盛です。 したがって,駆除には,ロータリー耕が可能な場所では,ロータリー耕によって容易にチガヤを根から取り除きますが,ロータリー耕が出来ない場所では,チガヤが一度定着すると薬剤を使う以外に完全に除去することは極めて困難なようです。 反面,河川敷や道路などの緑化や,長い根茎を伸ばし,土壌をしっかりと固定するので,土壌崩壊の防止に適した植物でもあるようです。 人間の都合によって善悪に容易に転換するチガヤは,ただ自然にしたがって生育しているだけですが。
by gakis-room
| 2008-05-29 19:50
| 花の手帳
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Comments(8)
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saheizi-inokori at 2008-05-30 10:31
つばな、と同じ。知りませんでした。違うイメージでした。
粽のことも。ありがとう。
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高麗山
at 2008-05-30 11:29
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昔々、高麗山が煙草を吸っていた頃、三笠の山の隣山でライターのガスだったか、オイルだったかどちらかを切らしてしまい、途方にくれていた時、現在の細君が、その火花で茅の穂に火をつけてみたらと提案してくれました。
見事点火、それは、それは美味しい一服ではありました。 以前、孫に“粽”を作ってやるつもりで、義母に相談したら現在は、茅の親戚筋の“葦”の葉っぱで巻くそうな。葉が大きいぶん巻き易いそうです!
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maron415 at 2008-05-30 16:01
一瞬秋かと見間違いました。
不思議な光景に見えます。
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gakis-room at 2008-05-30 19:29
saheiziさん,
「ありがとう」だなんて。私は毎日saheizi3のブログにありがとうと言っています。
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gakis-room at 2008-05-30 19:32
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gakis-room at 2008-05-30 19:34
マロンさん,
「大金鶏菊」,見たことがあるのかもしれませんが,まだ識別出来ていません。
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gakis-room at 2008-05-30 19:35
YUKIさん,
きょうも「例の田舎道」を歩きましたが,風が強く,とてもきれいでした。 |
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