2008年 04月 09日
河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい,gyoとは濁らない)。1831年,下総国古河(現・茨城県古河市)に生まれる。 3歳 蛙を初めて写生 7歳 浮世絵師歌川国芳の画塾に入門 9歳 川で生首を拾い写生 10歳 駿河台狩野派の前村洞和愛徳(土佐藩お抱え絵師)に入門 暁斎の鬼才とも言える早熟振りが伺えます。人間をその骨格から下書きとして,それに着物を着せたと言われています。それだけの観察力・写実力をもち,さらにはデフォルメします。 観察力と写実力は狩野派絵師として,デフォルメは「ギャグ漫画」家として希有な才能を発揮しますが,狩野派絵師でもない,ギャグ漫画家でもない故に,いつか忘れられしまいました。 河鍋暁斎120年忌を迎える今年,京都で2つの「暁斎展」が対の形で4月8日に開かれました。 絵師として 「絵画の冒険者暁斎Kyosai」 京都国立博物館 ギャグ漫画家として 「明治日本のギャグマスター 暁斎漫画展」 京都国際マンガミュージアム マンガミュージアムに行って来ました。75点の展示(うち,25点は4月25日に入れ替え)です。ギャグ,風刺については分からない所もありましたが,その描写力には圧倒されました。 来週には京都国立博物館に狩野派絵師・暁斎を見に行こうと思っています。 【暁斎楽画 第九号 地獄太夫】(部分)
by gakis-room
| 2008-04-09 07:59
| つれづれに
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Comments(4)
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saheizi-inokori at 2008-04-09 09:17
ダ・ヴィンチのような人、しかも警世の人、東京駅をつくった辰野金吾の師であるコンドル(コンダーが正しいのですが)は暁斎に弟子入りするほどで日本よりも国際的に有名な人でした。
埼玉だったかに常設の美術館があるのにまだ行かないのです。東京駅の美術館で一度特集をしたのを観たきり。 今、ひそかに再発見されているようですね。
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asuno-kazemachi at 2008-04-09 10:01
「美術の窓」で特集を組んでいるのを読みました。(長く定期購読中です。)
いきなり注目を集めだしましたね。 どうも日本は、なにごとにつけ、天才の発見や着目に遅いような気がします。 フランスの美術家ギメなどは、とうに彼の才能を評価し、研究対象としていましたが。 ↑私も佐平次さんと同様、蕨市にある彼の美術館に行こうと思いつつ、果たせないでいるのです。 突然混雑しそうです。
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gakis-room at 2008-04-09 10:38
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gakis-room at 2008-04-09 10:49
風待さん,
朝日新聞(大阪本社版)の夕刊で,京都国立博物館の暁斎展の特集をしていました。京都国立博物館もなんだかすごく混雑しそうな気がします。昨秋の伊藤若冲展の時は入場制限があって,最大180分待ちなんて日もありました。でも,行きます。 |
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