2008年 03月 20日
ホトケノザのショック
d0006690_757225.jpg私がホトケノザを初めて見たのは昨年の11月5日です。1cmにも満たない小ささとその形のおもしろさに嬉しくなりました。

私にとってはとても珍しい花でしたから,今年の年賀状のカットにも使いました。しかしです。今年になってホトケノザは珍しくも何でもない,どこででも見ることのできる野草だと知りました。

これはショックでした。「近くの公園」のいたるところにわんさと咲いています。街路樹の根元にもたくさんあります。

これまでにも何度も感じたことですが,私には「見えていなかった」のです。昨年の4月に「花の名前を知りたい」と思ってから,「近くの公園」や「例の田舎道」でたくさんの野の花を見ることができました。

その度にこれまで「見えていなかった」ことより,「景色がよく見えるようになった」ことを喜んできました。

しかし,こんなにもあちこちにあるホトケノザが「見えていなかった」ことはやはりショックです。

ホトケノザは花と別に1mm位の小さな球形のツボミを持っています。これは花として開くことのない「閉鎖花」だそうです。閉鎖花はツボミのままタネを作ることができるので,虫による受粉の必要がなく,確実に存続できます。

このあたりがホトケノザをあちこちで見ることができる所以鴨しれません。

なお,ホトケノザもヒメオドリコソウもシソ科です。シソ科の茎の断面は四角だそうです。四角い茎,これはちょっとした驚きでした。
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by gakis-room | 2008-03-20 08:00 | 花の手帳 | Comments(8)
Commented by maron415 at 2008-03-20 08:57
<ホトケノザは花と別に1mm位の小さな球形のツボミを持っています。>
って、もしかして、虫たちの力など借りずに、
勝手に受粉しているということなのかな。
じゃあ、なぜ花が咲くのだろう。
虫たちから本当の花を守るため?
私は、この方がへぇです。
こちらでは、この紅もですが、カラスノエンドウの紅もちらほら見え出しました。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-20 09:27
向こうの映画を見ていると、最初は登場人物が見分けがつかない。
特にヒロインらしき人が全然奇麗じゃなくて、こんな女に惚れる男って、とふらちなことを考えていたりします。
でも終わりのころにはその女がとても魅力的に見えてきて死んだりするととても悲しい。
”みえてきた”のでしょうか?
Commented by asuno-kazemachi at 2008-03-20 10:53
写真を撮り始めてから、そしてブログを始めてから、見えないもの、見ていないもの、見ようとしていなかったものがたくさんあったことに気づきました。
今も、まだたくさんのものを見過ごしていると思います。

佐平次さんのコメントで「12人の怒れる男」を思い出しました。
最初は誰が誰でどんな人か区別がつかなくて混乱するのだけれど、見終わったときには、ずっと前から知っていたようにひとりひとりのキャラが頭に入っているんです。
心を動かさないと、眼だけでは見えないということでしょうかね。
Commented by gakis-room at 2008-03-20 21:25
マロンさん,
本当は虫たちによる受粉のほうがいいのだそうです。「雑草のはなし」(http://gakisroom.exblog.jp/6340881)によると,自己受粉はいわば近親相姦であって,その花の弱さなりを受け継いでしまいます。だから,それを避けるためにオシベとメシベとは離れているのだそうです。
しかし,虫たちによる他花との受粉ができなかったときのために,いくつかの植物は自己受粉できるのだそうです。自己受粉はいわば,他花受粉できなかったときのための保険みたいなものだそうです。
Commented by gakis-room at 2008-03-20 21:31
佐平次さん,
客体はその存在を意識したときだけ,人間にとっては初めて存在するということかもしれません。そして,その人となり,つまりは人間性を意識するとはとても高度な働きのように思います。ですから,人となりを判断することはとても難しいのでしょうね。私もよく間違ってしまいます。
Commented by gakis-room at 2008-03-20 21:40
風待ちさん,
野の花については「見えなかっもの」が「見えるようになった」のはブログを始めていつも感ずることです。
人間とその関係については「心を動かさないと」と何も見えてこないようです。しかし,「心を動かす」にはどうしたらよいか,自然にはできないことですから,その人の過去から現在までの生育の全てが作用するのでしょうか。とても難しいことです。
Commented by YUKI-arch at 2008-03-21 04:56 x
樋の話に転じてよろしいでしょうか。
「四角い茎」のことです。
たいしたことではないのですが、
雨樋にも丸樋と角樋があります。
角は上等のものですが、なるほど丸で削られた分、
雨水ははけるという理屈です。
彼が、ホトケノザ君のことですが、
角茎によって吸い上げた水を十分に取り入れているとしたら、
たいした生存戦略です・・・・。
Commented by gakis-room at 2008-03-21 09:09
YUKIさん,
茎の四角と丸では水の吸い上げにどのような違いがあるのか,考えてもみませんでした。四角が優位であるとすれば,「閉鎖花」とともにたいした生存戦略と言えそうです。


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