2007年 12月 28日
懐かしいコーヒー店の匂い
私の虎が煙草を吸っていた頃,とさっそく書いてみましたが,高校生2年の秋の頃のことです。学校帰りに始めて一人でコーヒーを飲みに喫茶店なるものにはいりました。喫茶店と言うよりはコーヒー店といったほうがよいようです。

私のインスタントコーヒーの記憶は高校3年からですから,高校2年当時コーヒーが好きだったわけではありません。私が通っていた高校だけなのか,当時の名古屋の高校がそうであったのかは知るよしもありませんが,喫茶店に入ることは禁止されていました。ですから,コーヒーを飲むというよりも,ちょっとしたタブーを犯す喜び,あるいはちょっぴり大人になってみたかったというたわいもない悪ガキ程度のことだったと思います。

「ユキ」という駅前のコーヒー店は,今思えばありふれた,まあ,並み以下の小さなコーヒー店でした。「恐る恐る」ドアーを押して入った時の,コーヒーの香りはとても印象的でした。45年余になりますが,それがコーヒー店の匂いです。

大学時代も,卒業して今の市に住むようになってからもお気に入りのコーヒー店にはよく通ったものでした。コーヒーを飲むと言うよりも,あの匂いを嗅ぎたかったのかも知れません。コーヒーを自分でいれるようになってからも,コーヒー店通いは続きました。

しかし,いつの頃からか,コーヒーを飲みに喫茶店に入ることはあっても,通うことはなくなりました。理由は自分でもよく分かりませんが,ドアーを超えて入ったときのあの匂いが,今では「コーヒー専門店」でも嗅ぐことはなくなったからかもしれません。
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by gakis-room | 2007-12-28 19:23 | つれづれに | Trackback(1) | Comments(6)
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Tracked from 墓の中からコンニチワ at 2007-12-29 14:00
タイトル : もがき揚げ
昨日、夫婦二人だけの暮らしになってから時々利用する総菜屋を覗いてみたら「牡蠣フライ」がありません。 「12月に『牡蠣フライ』がないとはどういうことだ?」 「今年は牡蠣が超不作で、私らがフライに使える生食用が手に入らないんですよ。しかたがないから新しい『掻き揚げ』を考え出して、『牡蠣フライ』の代わりに出しました。しらすと九条ネギを一口大にしたんですけどね」 試食してみるとなかなか悪くない。品名は「一口掻き揚げ」となっている。 「もがき苦しんだ挙げ句作ったんだろう?」 「いやぁ、ホント、もがき苦...... more
Commented by ume at 2007-12-29 05:40 x
コーヒーはよく飲みますが、私の住む地域では喫茶店が激減しました。酒を呑まない私には喫茶店は語らいの貴重な場でしたが、駅前でさえ喫茶店をみることはなく、「ちょっとお茶でも」は死語になったようです。「香しいコーヒーの香り」と「語らいの場」はBOSSのブラックコーヒーでは代用になりません。
Commented by gakis-room at 2007-12-29 09:05
umeさん,
私の場合は,その語らいの場と言うよりも,町中ではしばしの休息の場なのですが,時として入り口で「ここはタバコを吸えますか」と聞くことが多くなりました。それにいいようのない悔しさを覚えます。
Commented by 高麗山 at 2007-12-29 12:03 x
私もコーヒを知ったのが高校2年生の時でした。
まだ麦飯の時代にコーヒなどはそれなりの人しか嗜まなかったと思っていました。
ことの転機は、姉がブラジルに居住していたことでした。腹の足しにもならない、コーヒが大袋にわんさかと送られてきました、只一緒に入っていた砂糖には感謝しました。
飲用の説明文には、今日本人の多くが嗜むような飲み方ではなく、ブラジリアンコーヒいわゆる、綿ドリップで漉す方式、それも少しの水に大量のコーヒ豆を沸かす。砂糖の入れる量も半端じゃない。
ある時、空腹時に飲んで眩暈がしたことがあった。
そのような経緯の中でアルコールの方に傾き、コーヒは次第に私から遠のいていった、インスタントや、普通のコーヒに興味を示さない理由はその辺にありそうだ。
ただ、その当時でもアルバイト先の街角と、天王寺駅のスタンドの香りだけは、妙に頭に染み付いています。
Commented by YUKI-arch at 2007-12-29 16:08 x
18のとき、渋谷のセンター街で、
毎朝珈琲をドレップ(バケツ大)していました。
珈琲との出会いの瞬間です。
1年間大学へも行かず、
その店で働いていたことを思い出します。
Commented by gakis-room at 2007-12-29 18:20
高麗山さん,
「ブラジリアンコーヒ」は,何だかエスプレッソみたいですね。「空腹時に…」がトラウマになったのでしょうか。
町中でのコーヒーの香りがもたらしたものは何だったのでしょうか。懐かしい香りです。
Commented by gakis-room at 2007-12-29 18:24
YUKIさん,
コーヒーの香りに染まっていたのですか。行きつけのコーヒー店では,1度に20杯分のコーヒーをつくっていました。そんな時に出会うと,「ラッキー」と思ったものでした。


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