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2007年 12月 07日
祝福された18歳のチャンピオン・日本人,韓国Sフライ級王座に
今朝の毎日新聞(大阪本社版)のスポーツ欄のさほど大きくない記事(2段見出し,議事は3段)です。

ボクシング:日本人の18歳が圧勝し王座 韓国Sフライ級
【ソウル中島哲夫】18歳の日本人ボクシング選手が6日,韓国のスーパーフライ級王座決定戦で圧勝し,チャンピオンになった。これで通算戦績は8戦8勝(4KO)。

チャンピオンになったのは,横浜市鶴見区の横浜さくらボクシングジムに所属する木村隼人選手。同日午後,ソウルの東方にあたる江原道横城郡の体育館で,同級2位の韓国人選手(26)と10ラウンドを戦い,審判3人が全員,木村選手の一方的勝利と判定した。

木村選手は05年春に中学校を卒業,プロボクサーを目指したが,日本では17歳にならないとプロ資格を取れないためタイに渡り,15歳でプロデビュー。今年は韓国に移り,2戦2勝で同級3位に浮上した。同級チャンピオンのタイトル返上で2,3位による王座決定戦となり,木村選手は韓国ビッグスタージム(ソウル)の所属選手として戦った。

しかし,毎日新聞のWeb版には以下の続きがあります。

木村選手の父幸広さん(46)は元ボクサー。6日は祖父の圭一さん(75)と母の美砂代さん(39)がリングサイドに駆けつけた。韓国の観衆の声援も受けた木村選手が勝つと,主催者側の好意で美砂代さんがリング上に招かれ,息子とチャンピオンベルトを抱いて喜びの涙を流したという。

日本人選手が韓国人選手を破り,韓国チャンピオンになった試合にはブーイングもなく,逆に声援をおくったという,さらには,母をリングにあげて勝利を讃えたという,上記の部分を新聞ではなぜ省略したのかは分かりません。読売,朝日,産経には記事はありませんでした。

きょうの朝鮮日報(日本語版)は上・下2本の記事で木村選手を紹介をしています。記事はとても好意的です。それにしても,毎日新聞は「いいニュース」をみすみす棄てててしまいました。惜しいことをしたように思われます。

【追記】
中央日報のものは短い記事でした。それによると判定内容は
  3-0(99-91,100-90,98-93)
でした。

by gakis-room | 2007-12-07 13:43 | 韓国あれこれ | Comments(2)
Commented by 高麗山 at 2007-12-07 18:24 x
最近の韓国紙(日本語版)は、比較的レベルな眼の位置で記事を書いていることがありますね。
この間の、野球のオリンピックアジア予選での、直前メンバー変更問題も、韓国チームを厳しく扱き下ろしていました。
グローバルな観点に立って物事を見たときに、日本一国に拘泥していては、将来は暗いことに私は、懸念していました。
Commented by gakis-room at 2007-12-08 08:00
高麗山さん,
韓国社会が成熟してきているということでしょうか。そして,日本のダメ政治家のダメ発言がなくなれれば,日韓関係はさらに成熟していくように思っています。


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