2007年 11月 30日
知事の不見識,東国原宮崎県知事の場合
…個人的には徴兵制はあってしかるべきたと思う。若者は自衛隊とかああいうところに入らないといけないと考えている(読売新聞)

東国原宮崎県知事はこのような考えを,28日にもたれた県建設業協会青年部の地域代表12人との「県民ブレーン座談会」で述べました。県内にある全寮制の建設業技術者の養成機関での生活が話題になり,若手育成の方法などが議論になった時での発言です。

座談会の終了後,取材に対して,「徴兵制とは言わないが,若者は1,2年,厳しい訓練とか生活を経験すべきと思う。規則正しいルールとかが身に付く教育がある時期必要」(読売新聞)と釈明しました。

彼の趣旨ははっきりしています。
1.今の若者には規則正しい生活,厳しい訓練が必要である
2.自衛隊に入隊させることが「若者」問題の解決法である

これは不見識と言うよりも錯誤といったほうがよいかも知れません。彼の錯誤をいくつかをあげてみます。

1.はっきりとした目的意識もなく,厳しい訓練を貸すことは不健全以外の何ものでもない
2.「若者」問題が規範の希薄に起因する,とするのは結果を原因と取り違えた本末転倒である
3.軍隊が若者一般の「精神教育機関」になりうるとするのは,いささかの根拠もない

東国原知事について,私はこれまでの報道の限りでは,好意を持ってきました。しかし,今回の彼の発言は不見識,錯誤ではなく,「若者」問題についてこれまで何も考えたことがなく,従って,「若者」問題については何も見識がないから,ちらっと頭の片隅に浮かんだ俗説を「そのまんま」自説のように弁じたという軽率さということかも知れません。

錯誤・軽率さと言えば,全会一致の慣例を押し切って多数決に付した参議院の「証人喚問」議決はその最たるもののように思われます。
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by gakis-room | 2007-11-30 07:11 | つれづれに | Comments(8)
Commented by saheizi-inokori at 2007-11-30 13:42
>「若者」問題が規範の希薄に起因する,とするのは結果を原因と取り違えた本末転倒である

特にここに賛成です。
若者の一部をみるとビンタをくれないといけないとも思いますが(怖いからやりません)。
Commented by Count_Basie_Band at 2007-11-30 16:24
徴兵制度の下での兵役とはどのような生活か、体験者はもう僅か、体験者から話しを聞いたことがあるのも私の年代が最後でしょう。

何も知らない連中が簡単に徴兵制度を論ずる恐ろしさ。

その何も知らない連中が、高校や大学を出た子どもたちうの生活を援助し続けています、子どもの子ども、つまり孫が生まれたらその孫の生活費まで支援しています。

高校を卒業したら世間に放り出し、勝手に生活させれば面白いのに...
窃盗強盗が増える一方で、建設などの作業現場はアジア諸国からの出稼ぎ労働者に依存しなくても済むようになるでしょう。

高校卒の子どもがおり、その子どもの所得が一定額を下回る場合、親に重税を課せば若者の生態は変わってくるように思うのですが。
Commented by 高麗山 at 2007-11-30 17:58 x
ノーヘル、二人乗りで大股開き、信号無視。
私が自転車で横断中に、これに遭遇した時は、東国原的発想をする自分にいささか失望します。。。
Commented by gakis-room at 2007-11-30 19:29
saheiziさん,
「若者」問題は躾を含めた教育と社会構造の問題だと思いますが,私にもどうしたらよいのかよくわかりません。私的な経験では根気よく説得することだけでした。そして,それはそれなりの成果があるのですが,しかし,それは私との関係においてのことに限定されてしまいます。
Commented by gakis-room at 2007-11-30 19:32
Count_Basie_Bandさん,
>子どもの所得が一定額を下回る場合、親に重税を課せば…
重税について,案外,親も子苦にしなかったりして…。

「軍隊経験」の最近版が「子供に武道を」だと思っています。私の知る限り「内務班」は武道クラブにも少なくないように思います。
Commented by gakis-room at 2007-11-30 19:36
高麗山さん,
集団的規律訓練は必要だと思います。しかし,それは基本的に「若者」以前に行われる事のように思っています。さらに,それは「上→下」と言うだけの関係の中で行ってはならないとも思っています。
Commented by ume at 2007-12-01 06:44 x
20代の頃、消防団に在籍していたことがあります。僅かな報酬で活動していたのですが、行進訓練がもっぱらで、市の団長に行進訓練の意義を問うたところ、まさに「、そのまんま東氏」そのまんまの答がかえっきたので、「私は地域の防災、防火活動のために入団したのであって、行進の練習をするために入団したのではありません」と言って消防団を辞めました。私が規律正しい人間に育たなかったのはこのためだったのでしょうか。
Commented by gakis-room at 2007-12-01 12:42
umeさん,
「練習がその意義を理解しないままに強いられる時,人は手抜きの仕方だけを覚える」と,どこが読んだ記憶があります。それに従えば,umeさんは「手抜き」の仕方を覚えなかったことになりますかね。


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