2007年 10月 14日
所用で東京に行きましたが,その帰りに上野公園に寄りました。東京国立博物館での「大徳川展」やシャガール展,ムンク展などがありましたが,私の目当ては東京国立博物館の「特集陳列 仏像の道 インドから日本へ」でした。 仏像がつくられるようになったのは,ブッダの死後,数百年を経た2世紀のガンダーラ地方であること,当初はガンダーラ地方の歴史性から,ギリシア彫刻風の仏像であったことは知っていました。 それが,中国〜朝鮮半島を経て日本への伝播の中で,仏像がどう変化してきてきたのかは興味深いテーマです。 とはいえ,博物館の所蔵品の「特集陳列」です。展示されていたのは21点でした。「中国〜朝鮮半島〜日本」についての変化は,展示だけではよくわかりませんでした。 はじめて知ったことは,仏像が初めてつくられたガンダーラ地方中心とするクシヤーン王朝(1世紀〜3世紀)の南東部にマトゥラー地方があって,そこでの仏像はガンダーラとは仏像が違うということでした。 やがて,双方の仏像は融合していったそうです。マトゥラー仏そのものの展示はありませんでしたが,私がこれまで見てきた仏像の原型はよりマトゥラーに近いかも知れないなと思いました。下の右の写真はガンダーラ地方の出土ですが,写真説明のマトゥラー仏の特徴を持っているようです。
by gakis-room
| 2007-10-14 19:58
| つれづれに
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Comments(4)
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saheizi-inokori at 2007-10-14 21:42
いやあ、おいでになっていたのですね。
私も行って見たいと思います。間に合えば。
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高麗山
at 2007-10-14 23:04
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二葉の写真、今まで目にしてきた我々の身近の仏像に比べて、ナント外国人の様相のはっきりしていること!
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gakis-room at 2007-10-15 09:16
saheiziさん,常設展のようなものですから,来年の4月始めまでやっています。心なしか,説明文も丁寧なような気がいたしました。
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gakis-room at 2007-10-15 09:22
高麗山さん,中国的仏像の中には,中国風の衣装で身をつつんでいるものもありました。
なお,厳密に言えば,左は「菩薩」ですから,身に装飾をつけています。右は,すでに悟りを得た仏ですから,薄衣一枚をまとっているだけです。 |
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