2007年 09月 17日
「予算成立後の話し合い解散」は一理あるのか
福田康夫氏は,衆議院解散・総選挙を来年度予算成立後を考えているようです。毎日新聞の記事です。

…福田康夫元官房長官は16日のNHK番組で、首相に就任した場合の衆院解散・総選挙について「問題意識が共有できるなら、野党との話し合いもある」と述べ、野党との「話し合い解散」に応じる可能性に改めて言及した。福田氏は15日未明の民放番組で「予算は通さないといけない」と述べており、来年度予算成立が見込まれる春の解散を念頭に置いた発言との見方が与野党に出ている。

…一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は16日のフジテレビ番組で「(予算成立前の解散は)国民の生活に響くという話も一理あると思う。民意にそむいても(首相への)問責(決議案提出)を強引にやって解散に追い込むつもりはない」と述べ、新政権樹立直後の問責決議案提出に慎重姿勢を示した。来年度予算成立後の解散に一定の理解を示したものとみられる。

私はこの2人はダメだなと思いました。ダメな理由は共通しています。2人とも権力の正統性が何によるのかわかっていないようです。代議制民主主義における権力の正統性はひとえに国民からの負託です。国民からの負託のない内閣が2代も続くことがどうして容認できるのか,しかも,なお半年間続くことを容認できるのか,私には理解しがたいことです。

自民党が,解散総選挙を来年度の予算成立後と言うのは,単に遅ければ遅いほど良いという党利党略でしかありません。民主党の鳩山幹事長の「(予算成立前の解散は)国民の生活に響くという話も一理あると思う」発言は,単なるトンチンカンです。もし「一理ある」のであれば,安倍内閣が存続していても「一理ある」はずです。

私は9月12日に「私のさしあたりの意見は次の3つである」書きました。
1.安倍晋三は,議員も辞職すべきである。国政に寄与できることはそれだけである。
2.政権担当能力のなさを露呈した自民党は,民主党に政権を渡すべきである。
3,民主党政権は,最低必要限の法案を成立させた後,国会を解散し,民意を問うべきである。

民主党の小沢代表は「直近の民意は安倍内閣を否定した」として,解散・総選挙を要求していました。「権力の正統性は国民の負託による」ということは,私にとってはすぐれて初歩的な民主主義の原理です。この原理に従って,福田内閣であろうと,麻生内閣であろうと,速やかに国民の負託を受けなければならないと思っています。
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by gakis-room | 2007-09-17 13:08 | つれづれに | Comments(4)
Commented by saheizi-inokori at 2007-09-17 21:25
全くその通りだと思います。
「国民生活」への影響などと今さら何を言ってるのか、どれだけ国会を空転させれば気が済むのか。
民主党の情けなさ!
Commented by YUKI-arch at 2007-09-18 06:43 x
安倍の「退陣」は民主主義と、リーダーのあり方に
問題を投げかけたと受け止めています。
議院内閣制や、自民党の派閥体質の限界が出たわけです。
また、くり返しそうですね。
Commented by gakis-room at 2007-09-18 09:31
saheiziさん,敵失をボーンヘッドでみすみす失う,前原民主党にに続いて小沢民主党も同じ道を歩むのでしょうか。
Commented by gakis-room at 2007-09-18 09:38
YUKI-archさん,メディアによれば,福田氏が圧倒的に優勢のようですが,彼にどれほどの安定感があろうと,国民の負託をうけていないことにはかわりはありません。そのことに触れないメディアもダメだなと思ってしまいます。


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