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2007年 07月 23日
沖縄についてのメモ・1
2泊3日の沖縄旅行でした。知人に会うことが目的でしたから,観光は二の次でした。とはいえ,いくつかの新しいことを知ることができました。忘れないうちにメモしておきます。

沖縄についてのメモ・1_d0006690_2212910.jpg【タマウドゥン】
王家の墓のことです。漢字では「玉陵」と書きます。歴代の琉球王は個別の陵墓を持たず,1カ所に合葬されています。3つの建造物の左の東室が,王と王妃の墓,右の西室は限定された王の一族が葬られています。

しかし,埋葬には沖縄固有のやり方があったようです。建造物の中央が洗骨前の遺骸を安置する中室です。詳細は私には不明ですが,どうやら遺体は中室に置かれ,朽ちて骨になった段階で洗骨され骨壷に納めされて左右の部屋に安置されたようです。

このあたりの宗教意識は,例の沖縄の各地で見られる壮大な墓とともにとても興味深く思われました。

沖縄についてのメモ・1_d0006690_22122581.jpg【首里城の石垣】
2002年に首里城は大々的に復元されました。写真は出口に当たる「久慶門」です。ここに限らず沖縄の城壁は石灰岩でつくられています。

石灰岩の性質から,当初は白っぽいうす茶色ですが,風雨にさらされると黒くなります。楼閣の陰になった部分だけが,白さを残していました。

また,石の階段も1段1段は水平ではなく,手前に傾斜しています。これも雨水をすばやく流して,石への影響を極力小さくするくふうだそうです。

こんなことを係の人から教えていただきました。

沖縄についてのメモ・1_d0006690_2212409.jpg【アカヌウジョウ】
アカヌは「開かない」の意味です。ウジョウは琉球語で「門」のことです。つまり「開かずの門」という意味です。

「美ら海水族館」を含む「海洋博公園」の中の「おきなわ郷土村」で見ました。この門は地方領主の代官に当たる「地頭代の家」ですから,庶民の家にはありません。

ここでお茶と黒糖をふるまってくれた古老の説明によれば,この門が開けられるのは冠婚葬祭の時だけだそうです。彼女は言います,「女が一度この門から入れば,死ぬまで家を出ない,そういう時代だったのです。今は,沖縄でも簡単に離婚しますね」と。

しきたりの厳しさはここでも女に「我慢」を強いていました。

by gakis-room | 2007-07-23 22:16 | つれづれに | Comments(4)
Commented by maron415 at 2007-07-24 10:11
はら、もう帰ってきたの?
本当にとんぼ返りですね。
しかし、gakis-room さんはフットワーク軽いですね。
沖縄って、そんなに暑いのね。
Commented by saheizi-inokori at 2007-07-24 11:00
流石に目の付け所が違うなあ。私みたいにうまいもの探して酒飲んでオシマイではない。首里城はもう大分色が変わっているようですね。
Commented by gakis-room at 2007-07-24 13:40
maron415さん,気温は33度くらいでした。そして日差しがつよく,首里城では,「熱中症に気を付けるように」との放送がありました。
Commented by gakis-room at 2007-07-24 13:46
saheiziさん,みんな教えてもらったことばかりです。聞くことに恥ずかしさがちょっとだけなくなりました。


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