2007年 07月 19日
四万十川と火振り漁・四国バスツアー その2
四万十川は「最後の清流」とも言われますが,河口から13キロ以上の上流には堤防はありません。この日は台風後のために,清流ではありませんでした。

四万十川は全長196キロの日本で10番目に長い川です。第1次支流が70,第2次支流が200ほどあり,それらは四万十川が注ぎ込み,大きな蛇行をいくつも繰り返して,土佐湾に流れ込みます。

d0006690_16542288.jpg増水時には,場所によっては水位は15メートル以上もあがります。「暴れ川」の猛威から橋を守るために工夫されたものが「沈下橋」(ちんかばし)です。

「沈下橋」には,欄干はありません。水面下に沈下したときの抵抗をできるだけ小さくするためです。「沈下橋」は本流だけでも21橋あるとのことでした。

写真の「沈下橋」は幅3.5メートル,全長145メートル。なお,環境省が2001年10月に選定した,「かおり風景100選(かおりふうけいひゃくせん)」のひとつが「四万十川の沈下橋をわたる風」です。

d0006690_16543862.jpg「火振り漁」は十和地区の伝統漁法のひとつです。日没後,2番星が見えると始まります。まずは,松明に点火です。持ってみましたが,けっこうな重さです。

d0006690_16545124.jpgあらかじめ網をしかけておきます
  網の大きさ 高さ1m×幅20m
  これをいくつも繋ぐ
  通常は5〜6枚。最大3kmに及ぶという

仕掛けた網で囲った中で,松明を大きく8の字に振ります。その明かりに鮎は驚き逃げ回り,それを網に掛けるというものです。

d0006690_1655765.jpg網につっこんだ鮎はその段階で絶命。この日の収穫は16尾,うち鮎は4尾でした。きょうのように川が濁っているとき,満月の時は,通常は漁をしません。松明の明かりで鮎を驚かすことができないからです。

川水のにごっているこの日の漁は当然観光用です。もっとも,火振り漁で松明を使うのももっぱら観光用です。現在はサーチライトを使います。火振りは重労働に加えて,火の粉を浴びるからです。
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by gakis-room | 2007-07-19 17:02 | つれづれに | Trackback | Comments(2)
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Commented by 高麗山 at 2007-07-19 22:27 x
「かずら橋」に続いて「沈下橋」。我々の身近では、TV、映画でお馴染みの京都八幡市の「流れ橋」が有名ですが、大きな「沈下橋」はお目に掛かれませんね!
私が目にした、最も大きな「沈下橋」は、’70年初頭まで韓国SEOUL市の漢江に掛かっていた「沈下橋」でしょう

当時、あの漢江に掛かっていた橋は、漢江大橋を含めてわずか3橋だったと思います。少しの増水で橋が見えなくなるのに、米軍の装甲車は、誇らしげに「沈下橋」を往来していました。
軍事的な緊張感も緩和され、ようやく、橋の架橋が可能になったのも、’80年代になってからだと記憶します。
昔から、”橋”は庶民には愛用され、親しみもされて来ましたが、こと、《軍事面》に関しては、橋は庶民に相当な『非情』を押し付けて来た事実も歴史上多々あります。
上記の、漢江も’50~51年の北朝鮮軍の再反撃時に、軍の渡江を見極めて、避難民が渡江し終えていないのに、爆破、落橋させ数万の難民を落水させた事実があります。最初の侵攻時に、爆破が遅れて、南部への侵攻を容易にしたと言う理由があったにせよ。。。
Commented by gakis-room at 2007-07-20 11:18
高麗山さん,「ソウル橋物語」,おもしろく読みました。朝鮮戦争の勃発時にハンガンの橋の爆破が遅れたのは,避難民への配慮と言うよりも,単なる失敗によるものだと理解していました。確かめてみます。


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