2007年 06月 03日
こんなのありか?「待ち時間180分」・異常人気の「若冲展」
d0006690_11194216.jpg昨日,京都の相国寺承天閣美術館で行われている「若冲展」に行ってきました。若冲(じゃくちゅう)は江戸後期に京都で活躍した画家です。

2度目です。前回は雨の中,11時頃に行ったのですが,「80分待ち」の入場制限でした。その後の予定もあり,そのまま引き返しました。

昨日は,開館20分前の9時40分着。なんと「70分待ち」の表示です。10時03分,ようやくチケット購入。

さらに待ちました。第1展示室への入室は55分後の10時58分。3歩進んで5分待つ,といった状態です。列を作っている人は,若い人もいますが,なぜか中高年がほとんどです。

第1展示室は,金閣寺所蔵の伊藤若冲の水墨が「鹿苑寺大書院障壁画」全50面など。

第1展示室を出て第2展示室へ。ここでも入室制限,待つこと20分。

第2展示室は,釈迦三尊3幅(相国寺所蔵)と動植綵絵(さいえ)30幅(宮内庁所蔵)。これが私の目当てでした。これは10年間を費やして描いた若冲が相国寺に寄進したものです。


d0006690_112022.jpg釈迦三尊3幅と動植物綵絵30幅はは本来一対でした。毎年6月17日に相国寺で行われる「観音懺法」(かんのんせんぽう)の折りに一堂に会したといいます。

しかし,明治期の廃仏毀釈で存続が揺るがされた相国寺は,1889年,動植綵絵30幅を皇室に献納し,1万円を下賜されました。以来,動植綵絵30幅のすべてが展示されることはなかったといいます。

「若冲展」は相国寺開基,足利義満没後600年を記念してのもので,釈迦三尊3幅と動植綵絵30幅は120年振りの再会となりました。

それにしても若冲の異常人気には驚かされます。私の理解では,江戸後期の画家としてはマイナーのはずです。昨年の夏の東京国立絵博物館に続いて開催されている愛知県美術館の「若冲と江戸絵画」も同じような混雑だったのでしょうか。

あまりの混雑にすっかり疲れ切ってしまいましたが,うれしい1日になりました。帰りがけの「待ち時間」は180分となっていました。

写真は,上が釈迦三尊像のうち「釈迦如来像」,下が動植綵絵のうち「群鶏図」
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by gakis-room | 2007-06-03 11:23 | つれづれに | Trackback | Comments(4)
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Commented by saheizi-inokori at 2007-06-03 22:19
確かに異常ですね。モナリザ展に行列を作った人たちの年齢でしょうか。
並ぶことを苦にしない?
それにしても若冲が驚いていることでしょう。
Commented by gakis-room at 2007-06-04 08:25
入館時刻は午後4時半までです。しかし,その段階で並んでいる人については全員入館させるとのことでした。係の人のはなしでは,前日の閉館は午後6時を相当過ぎていたということでした。それにしても(伊藤)若冲なる画家の名前は受験生でも知らないでしょうに,この異常人気,驚くばかりです。かくいう私も80分待ちをしましたが。
Commented by 高麗山 at 2007-06-04 10:36 x
ビーナスもモナリザも行きました、列をなして!
しかし、伊藤若冲と言う画家は、gakis‐roomさんのブログで初めて知りました。色々調べてみて、大変勉強致しました。有難う御座いました。
Commented by gakis-room at 2007-06-04 11:15
高麗山さん,この群鶏図はその昔,何かで見たように思いますが,伊藤若冲の名前は今回初めて知りました。1車両の中吊り広告が「若冲展」ですべて埋め尽くされていた近鉄に乗り合わせたときには,壮観というか,ギョッとしました。


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