2007年 04月 11日
西大門刑務所歴史館でのこと・ソウルあれこれ2
ここは,1908年に「京城監獄」として作られ,1912年からは「西大門監獄」へ,さらには「西大門刑務所」と名称が変更がなされました。独立回復後も,1987年までは刑務所,拘置所として了され,1998年から標記の歴史館としてオープンしました。

以前に訪れた時はまだ整備途上でしたが,今ではすっかり整えられていました。展示館の内容も様変わりしています。地下の「体験の場」の「臨時拘禁室」,「拷問室」には人形も置かれ,リアルさがより強調されていますが,私には以前のように想像力を働かすことはできませんでした。

d0006690_12261557.jpgここは植民地時代の政治犯,韓国流に言えば「祖国独立の愛国烈士」を偲び,自主独立の精神を振り返る「教育の場」と位置づけられているようで,この日もたくさんの小中学生の団体で溢れていました。

日本人は私たちだけだったようです。ある展示の前で,老人から韓国語で話しかけられました。「私たちは日本人です。ごめんなさい,韓国語はわかりません」と言うと,突然に流暢な日本語で,「ここを見てどのように思うのか」と問われました。

周りの中学生たちは私たちに注目します。私は「来た,来た。試されているな」と思いながら,「歴史はしっかり学ばなければならない」と当たり障りのない返事をしました。すると,老人は「あなたはすばらしい」と握手をもとめられ,日本の軍歌らしき歌まで披露してくれました。

いったい,あの老人は私に何を言いたかったのか,私に何を言わせたかったのか,今もってよくわかりません。
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by gakis-room | 2007-04-11 12:28 | つれづれに | Trackback | Comments(2)
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Commented by 高麗山 at 2007-04-12 00:59 x
こと、韓国に関するブログだと、俄然勢い憑く小生を少なからず反省致しております。
ブログ後半部(些か彼の国流表現)、同様の状況に度々遭遇しました。
慶北、全北、忠南の人達は概して”熱く”語りかけてきてくれたと思います。
現政府も、発言の仕様によっては、新たな補償問題などに直面するであろうことは、わかるのですが、あまりにも、無節操発言に、嫌気がさします!
日本からの、修学旅行生にも、西大門刑務所と、網走刑務所の相違を学ばせる、機会を作りたいものです。
Commented by gakis-room at 2007-04-12 08:46
小学生の喧嘩ではあるまいのに,人の顔を逆撫でして何とも思わない感性,それが「美しい国」のありようだとしたら,悲しい限りです。
経済は限りなく「規制緩和」,精神は限りなく「規制強化」,これが安倍内閣の本質だと思っています。


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