2007年 01月 23日
胡散臭い経済界のリーダーの発言
いわゆる「ホワイトカラーエグゼンプション法案」,別名「残業代ゼロ法案」について安倍首相は16日に通常国会提出の見送りを表明しました。しかし,経済界は未練たっぷりのようです。

過日のテレビ報道では,経済同友会代表幹事の北城格太郎氏は「ネーミングが悪かった。高度専門職年俸制とでもすべきだった」と悔しさをにじませています。また,日本経団連の御手洗会長は,22日の記者会見で次のように述べています。

「米国ではホワイトカラーエグゼンプション(WE)の対象になると管理職に近づいたと誇りに思う。WEには自立的な働き方を促す意味があり,残業代ゼロ制度と訳すのはミスリーディングだ」

私は2人の財界のリーダーの発言を聞いて,この人たち日本語を知らないか,平気でウソっを言う人だと思いました。財界の思惑ではWEの対象は,年収400万円以上の労働者でした。年収400万円とは,ボーナスを4カ月として,400万円÷16カ月=25万円,つまり1カ月の基本給が25万円以上を対象としているということになります。

1カ月の基本給25万円のホワイトカラーを経済同友会代表幹事の北村挌太郎氏が会長を務める日本IBMでは「高度専門職」と位置づけているのでしょうか。仮に「高度専門職」であったとしてもその末端でしかないと思われます。

また,日本経団連会長の御手洗冨士夫氏が社長を務めるキャノンでは,1カ月25万円は管理職直前の給料なのでしょうか。WEがどのようなものかが不明であっても,この2人の発言からは「胡散臭いもの」であることは充分に分かります。

日本語を知らないと言えば,安倍首相も同様です。彼のスピーチがブツブツ切れて美しくないことはよく知られていますが,日本語も得意ではないようです。そのまんま東氏が宮崎県知事当選したことについて,きょうの朝日新聞の朝刊によれば,「彼は再チャレンジに成功したんだ」として,「再チャレンジ政策の申し子だとの認識を示した」とのことです。

そのまんま東氏は,不祥事によって謹慎はしましたが,タレントとして挫折をしたわけではありません。今回の立候補は単なる転身です。そして,その転身が成功であったかどうかは,少なくとも当選証書すらもらっていない今の段階で論ずることではありません。
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by gakis-room | 2007-01-23 18:33 | つれづれに | Comments(5)
Commented by YUKI-arch at 2007-01-23 21:11 x
キャノンが抱える偽装問題、
労働問題を見れば、
彼らの主張するこの国の方向性が
誰のためのものか、明確です。
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-23 21:20
キャノンの偽装問題が責任問題化しないこと自体胡散臭さの象徴的事象だと思います。
日銀の人と良く似た顔をしていますね。胡散臭い国から胡散臭さを広めにやってきた人たちです。
Commented by gakis-room at 2007-01-24 15:49
YUKI-archさん,saheiziさん,経済が「経世済民」であることがすっかり忘れられています。おのれの企業一社の収益意外に関心がないという点ではホリエモンや村上某と同質のように思います。
Commented by Count_Basie_Band at 2007-01-27 11:01
>財界の思惑ではWEの対象は,年収400万円以上の労働者でした。

丁度40年前、私が管理職1年目の時の年収は1,100万(役職手当を含む)でした。従ってその直前は700~800万(同)だったはずです。もちろん残業手当の対象外になっていました。

当時より今の方が給与水準が低くなっているようですが、それでも半分てことはないでしょう。

御手洗にしろ、北城にしろ、そんな発現が世間に通用すると、本気で信じていたのでしょうか。世間には通じなくても国会議員には通じると思っていたのでしょうか。

あの法案は取りあえず見送られましたが、財界人といわれるヤツらの言動については国会議員たちの注意を喚起したいものですね。
あ、そうか。献金さえ貰えればどうでもいいのか。
Commented by gakis-room at 2007-01-27 20:09
国会議員の諸氏の志の低さにはうんざりとしています。将棋で言えば,詰むんでしまうまで気がつかないのですから。参議院副議長のように。


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