2007年 01月 14日
嗤ってしまったこと・北朝鮮メディアの「倭国」表記
11日の韓国の中央日報におもしろい記事がありました。「北のマスコミ,日本を『倭国』に表記」というものです。

以下は中央日報の記事です。
…北朝鮮のマスコミが最近,日本の国名を「倭国」に表記するなど非難の度を強めている。北朝鮮のマスコミが,各種の論評やテレビ番組などで,日本を「倭国」に称しはじめたのは昨年12月から。

…北朝鮮・労働(ロドン)新聞は昨年12月17日付の論評「下手人の醜態」で,日本を「米国の下手人」とし,日本の国連大使を「国連に駐在する倭国大使」に表記した。その後,北朝鮮のマスコミは論評の見出しも「倭国」とし,日本政府を倭国政府,天王を倭王,日本の外相を倭国外相に表記するなど日本政府の高官を取りあげる度倭国と呼んでいる。

…昨年12月19日付の内閣機関紙・民主朝鮮に掲載された「侵略の軌道に乗って猛烈に疾走する倭国」というタイトルの論評は,日本という国名より「倭国」という名称をさらに多く使うなど「倭国」と表記する回数が日々増えている。これまで北朝鮮は日本を非難する度「島国の蛮夷」,「日本の反動」などに表記してきたものの,国名を「倭国」とした例はなかった。こうした攻撃的な報道姿勢は,北朝鮮のミサイル発射と核実験以降,日本が米国と連携し対北朝鮮制裁や圧迫に率先していることへの反発,憤怒によるものと見られる。

「倭」とは,古代に中国による日本に対する呼称ですが,「倭」の語源については,以下のように諸説があります。
  1.倭は遙か遠いところを表すとする説
  2.倭は柔順な性格という語義もあり,当時の倭人が中国人から見て柔順に見えたのだとする説
  3.小柄な人びと(矮人)だから倭となったとする説
  4.中国に到着した倭人が自分を指して「わ」(われ=自分のこと)と称したことから倭となったとする説
  5.倭は『わ(やまと)』の音訳とする説

しかし,後になって,日本人を卑下するときは「倭奴」(韓国語ではウェノム)といい,日本を卑下するときには「倭」が使われました。北朝鮮メディアの「倭国」表記も,当然のこととして日本を卑下したものです。

こうしたガキの悪口雑言に似た「倭国」表記の使用は,朝鮮労働党中央委員会機関誌「労働新聞」等の品性を自ら貶めるだけのことです。そして,私が笑ってしまうのは,北朝鮮系の在日団体「在日本朝鮮人総連合会」は自らの名称をどうするのかということです。また,朝鮮総連の傘下団体で「在日本」を頭につけている団体が22ほどありますが,それらすべてを「在倭…」としてしまうのでしょうか。

そして,その使用例は
  「われわれ在『日本』朝鮮人総連合会は『倭国』の措置に抗議する…」
それとも
  「われわれ在『倭』朝鮮人総連合会は『倭国』の措置に抗議する…」
となるのでしょうか。

いずれにしても,北朝鮮が日本に対して相当に,それも極限近くナーバスになっていることだけは確かなようです。自民党の山崎拓氏の訪朝が,新聞報道のように北朝鮮外務省の招待だとすれば,彼は「溺れる者」がつかもうとするワラなのでしょうが,北朝鮮の見立ては私には見当違いのように思われます。
[PR]

by gakis-room | 2007-01-14 11:24 | つれづれに | Comments(6)
Commented by 高麗山 at 2007-01-15 01:40 x
竹島=独島、日本海=東海のように認めてしまえば、後々不利益が何らかの形で生ずるようなことばは困りものですが、『倭国』は、使うほうには差別感と優越感でも、実際日本人は、どのように、どの程度の受け取り方をするでしょう?   我々の周辺には『倭』の付く地名や名称が散見されるのですが。
ただし、『倭奴』(倭ノムが正しい。ノムは固有語で漢字にはあてはまらない)は、日本人に対する『蔑称』ですからおおいに、問題視しましょう。
我々が、平然とマイノリテイ‐に発する言葉。沖縄の人が本土の人を『やまとんちゅう』表現する。北海道の人が『内地の人間』と呼ぶ。   これらの語はは、ある時期を機会に、“死語”にしていなければいけなかったのではないでしょうか。
Commented by gakis-room at 2007-01-15 09:43
高麗山さん,「倭」を「ヤマト」と読ませる国柄ですから,「倭国」と呼ばれても,「フ〜ン」とぐらいにしか思わないのではないでしょうか。
「倭奴」の「奴」の発音は「ノ」ですから,なぜ「ノム」になるのか分かりませんでした。固有語だったのですね。ご教示ありがとうございます。
沖縄の「やまとんちゅう」はちょっと違うと思いますが,北海道での「内地」については死語になるべきだったと思います。
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-15 15:18
相手の呼び名を貶めるのは子供の喧嘩みたいですね。
それほど窮しているのでしょう。困ったものです。
Commented by gakis-room at 2007-01-15 18:10
それにしても,何の権限もない1議員が,政府との事前の打ち合わせもなくなぜのこのこと出かけていったのでしょうか。加えて,加藤紘一氏はなぜそれを支持したのでしょうか。「北朝鮮外務省の招待」も疑わしいと思われます。
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-16 08:14
このあたりは”理解を絶して”います。不思議な御仁ですね。憂国の情もだしがたく?それにしては思慮分別が。
何か全く分からない背景でもあるのでしょうか?小泉がらみ?
Commented by gakis-room at 2007-01-16 10:40
saheiziさん,全く不可解です。「対話と説得」と言うけれど,彼は総裁選では自らの派閥を束ねるだけの説得力もないお人ですから。松茸を食べに行っただけだったりして(笑)。


<< 就職難から生まれた造語・韓国      若草山の山焼き >>