2006年 12月 22日
冬至とカボチャ
きょうは冬至です。旧暦はこの日,つまり地面にたてた棒の影が一番長くなる日を基準に考えられたと言うことを最近知りました(9月23日,「秋分の日あるいは秋彼岸」)。暦年の意味合いとは別に,1年はこの日を境にリセットされて,時間の新しい経過が始まります。

昨年の12月21日に私は以下のように書きました。
…カボチャは,カロチンを多く含んでいます。カロチンは,体内でビタミンAにかわって肌や粘膜を丈夫にし,感染症などに対する抵抗力となるそうで,「冬至にカボチャを食べると風邪をひかない」といわれるようになりました。…しかし,実際は,カロチンもビタミンAも後の発見ですから,冬場の野菜を食べると言うことのようです。

きょう,夕食の一品にとカボチャを買って帰る道すがらふと思いました。カボチャって夏の野菜ではなかったかと。「例の田舎道」でカボチャを見たのも夏のことでした。最近まで畑に収穫されず捨てられ,朽ちたカボチャがいくつか転がっていました。なぜ,冬至の食べ物になったのでしょうか。

調べてみました。
カボチャはアメリカ大陸が原産で,日本には1541年に大分に漂着したポルトガル船が,大名の大友宗麟にカンボジア産のカボチャ(現在の日本カボチャ)を贈ったのが最初との説が有力のようです。 この時にカンボジアから持って来たのでカンボジアがなまってカボチャと呼ぶようになったそうです。

カボチャには,大きく分けけて日本カボチャ,西洋カボチャ,ペポカボチャ(ズッキーニが有名),とそれらの交雑種があるそうです。しかし,西洋カボチャの日本への流入は江戸の末期です。従って,江戸の頃から冬至に食する習慣のカボチャは日本カボチャのはずです。どうも長期の保存が可能なようです。

カボチャはほとんどの種類が夏に収穫されまですが,3〜4ヶ月貯蔵するとデンプンが糖分に分解されて美味しくなるので,秋から冬にかけての方が旬であると言えまるのだそうです。しかし,いくら保存が利くといっても限度があり,栄養の面からいうと,カボチャの保存の限界は冬至の頃だそうです。つまり,冬至までに食べてしまわないと,栄養がなくなってしまうということです。冬至はカボチャを消費しきる目安だったとも考えられます。

今ではカボチャに限らず野菜の季節感はほとんどありません。冬場の野菜に気を遣うこともありません。きょうのカボチャは単なるシャレであることは言うまでもありません。
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by gakis-room | 2006-12-22 15:45 | つれづれに | Comments(6)
Commented by YUKI-arch at 2006-12-22 17:21 x
青梅に親戚があり、
小学校の時遊びに行って、
からかわれた思い出があります。
「カボチャだよ、これ」
「いや、それは唐茄子だよ」
あれは夏休みでしたね。
良い思い出です。
Commented by gakis-room at 2006-12-22 19:13
トマトやキュウリの青臭さ,フナの生臭さみんなみんな遠い昔の思い出です。名古屋市内にありながら,いつも自然と隣り合わせで過ごしいたことが今となってはとても幸せです。
Commented by 高麗山 at 2006-12-22 22:21 x
昨年の「お風呂」には、柚子が6~7個ほど入っていたのに、今日は、“白湯”「オーイ、柚子は如何した!」と叫ぶと、今まさに、料理用に削いでいた柚子を、持って来てくれた。1個でしたが、丸のママより香りは良かったです。
夕食には、本当の意味の、“かぼちゃ”の薬食いををしました。
Commented by saheizi-inokori at 2006-12-23 12:21
野菜の旨さがつくづくうまいなあ、と思えるようになったのは最近のことです。間に合った、という感じ、もう直ぐ何の味もわからなくなるのでしょうから。
Commented by gakis-room at 2006-12-23 16:17
高麗山さん,「柚子湯」とはおしゃれですね。私は柚子茶で,それこそお茶を濁しました。
Commented by gakis-room at 2006-12-23 16:20
saheiziさん,私はこの数年,生野菜に親しむようになりました。これは韓国料理の影響ですが,嬉しいことの1つです。


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