2006年 10月 17日
9日と16日の間への疑問・北朝鮮の核実験
16日,アメリカのネグロポンテ国家情報長官は「11日に大気中で検出した放射性物質から,北朝鮮が10月9日,(咸鏡北道吉州郡)豊渓里(プンゲリ)近辺で地下核実験を実施したことを確認した」とする短い声明を発表しました。

声明によると,爆発の規模はTNT火薬に換算で1キロトン以下で,長崎型原爆の約20キロトンを大きく下回る小規模なものだったことになります。核実験ではあるが成功であったのか,失敗であったのかについては触れていません。いずれにせよ,これが9日に北朝鮮の朝鮮中央通信が報道した「核実験」についての最初の公式確認です。

しかし,朝鮮中央通信の発表と地震波が観測された9日から,公式確認がなされた16日までの1週間の間に,事態は遙か先に進んでいます。公式確認のないまま,進められた主だった事柄をあげてみました。

9日 朝鮮中央通信,「核実験成功」を報道
   気象庁,地震波を観測
      10日  衆議院で北朝鮮非難決議採択
      11日  参議院でも北朝鮮非難決議採択
      12日  政府,独自制裁を決定
      13日  政府,「周辺事態」と認定へ
      15日  国連安全保障理事会,北朝鮮への制裁決議案を採択
16日 アメリカ,核実験を初めて公式確認

最悪の事態を想定してその準備を怠らないことはもとより大切なことです。しかし,そのことと公式の確認もないまま現実を押し進めることとは違います。上記の10日から15日までの事柄は16日以降に行われるべき事のように私には思われます。

私の知る限り,こうした動きにブレーキをかけようとしたメディアも政治家もいなかったように思います。なんとなく恐い感じの1週間でした。
[PR]

by gakis-room | 2006-10-17 10:13 | つれづれに | Comments(0)


<< ぜいたく品ってなにだろうか・国...      きょうは全国,どこも終日晴れです >>