2006年 10月 12日
北朝鮮の核実験と私の苛立ち
北朝鮮による核実験について,連日メディアは大きく報じています。国連では制裁決議案の内容と中国の対応が注目され,日本政府も独自の追加制裁を検討しているようです。衆参両院も満場一致で「北朝鮮非難決議」を採択しました。

しかし,この問題についてきょうまで私が知り得た事実はたったの2点だけです。
①朝鮮中央通信は,9日午前,北朝鮮が核実験に成功したと発表した
②気象庁ではマグニチュード4.9の地震波を観測した。韓国政府の発表ではそれはマグニチュード3.58〜3.70であった

この2点だけから何を判断したらよいのでしょう。メディアは北朝鮮の暴走への懸念を大きく報じています。中には北朝鮮の核兵器が日本に投じられた時の被害の予測まであげたものもありました。私が知りたいのは,次の3点です。
①北朝鮮は本当に核実験を行ったのか
②核実験であるのなら,それは成功であったのか
③その核実験の大きさはどの程度のものなのか

この7月,北朝鮮がミサイル実験をしたとき,私の関心はその精度でした。しかし,精度については私の知る限り現在にいたるまでなんの報道もありませんでした。日本海に大きなだ円が描かれただけでした。にも関わらず,その精度があたかもピンポイントであることを前提とした不安だけが増幅されました。

政府はその詳細を承知しているが,国防上の理由からそれを伏せているのでしょうか,あるいは詳細についていまだに関知していないのでしょうか。

かつて北朝鮮が人工衛星の打ち上げに成功したと報じたとき,ほとんどのマスコミは成功について疑念を表明しました。北朝鮮の核実験については,朝鮮中央通信の発表と地震波の観測,私がきょうまでに知り得たこの2点と政府・メディアの様相とはあまりにも開きがあるように思われます。それが私を苛立たせます。

今回の北朝鮮の発表についても,詳細が不明のままあるいは詳細を知らされないまま,蓋然的な不安が増幅され,ナショナリズムと防衛論議が歯止めなく先行していくことへの苛立ちは私の「平和ボケ」からくるものなのでしょうか。
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by gakis-room | 2006-10-12 06:24 | つれづれに | Comments(4)
Commented by YUKI-arch at 2006-10-12 17:13 x
国家として北朝鮮は壊れてしまっていますね。
まともな相手になりません。
「隣人のいらだち」も度を過ぎると
ただ過剰に怒りを増幅させるだけですね。
すこし無視しましょう。
核かどうか見きわめてから、
怒りましょう。
Commented by gakis-room at 2006-10-13 07:44
私の苛立ちは,「隣人」へではなく,不確定なままに「行け行けドンドン」を既成事実としてしまうこの国に対してです。
Commented by Count_Basie_Band at 2006-10-14 11:03
「核実験が行われた」というデータはまだ見つからないようですね。
それでも自民党の戦争ファンたちは張り切ってますなぁ。
また「自衛隊が行くところがナントカです」となるのかな?
Commented by gakis-room at 2006-10-14 12:52
すでに,「核実験を行った」といっただけで罪になると国会答弁しているのですから,この先,どのような論理が出てくるのやら。この人,ブロクの材料になりやすいのはいいのですが,なかなかガンコらしく,危うさは現実的のようです。


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