2006年 08月 18日
江戸の誘惑・肉筆浮世絵展
d0006690_21594311.jpg菱川師宣,鈴木春信,喜多川歌麿,東洲斎写楽,葛飾北斎,歌川(安藤)広重など江戸時代を代表する浮世絵画家の「肉筆浮世絵展」を見てきました。

正確には「ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑」です。肉筆画ですから版画と違って1点しか存在しません。

「江戸の誘惑」がおしゃれだと思いました。場所は「名古屋ボストン美術館」で,今月27日までです。「名古屋ボストン美術館」は,ボストン美術館の所蔵品をテーマに沿って順次展示する世界唯一の姉妹館だそうです。

アメリカの医師ウィリアム・S・ビゲローは1881年に来日し,滞在9年の間に4万数千点の日本美術品収集し,そのほとんどをボストン美術館に寄贈しました。

しかし,その数があまりにも膨大なため作品の調査は進まず,1996年に日本学術調査団の調査で,その中の肉筆浮世絵700点近くの詳細が明らかになりました。

今回はその中から約80点の展示です。説明も丁寧でした。いくつかのことを知りました。遊女の歩く姿は片方の手を袖の中に入れ,もう片方で褄をとるというものです。

また,「見立て」という手法は,登場人物はすべて江戸時代の日本人ですが,古典を題材にしています。たとえば「玄宗楊貴妃遊楽図」では,背景,建物は中国ですが,人物と服装はすべて江戸期の日本人で,なんと楊貴妃は三味線を持っていました。

私には説明文で分かるのですが,江戸期の人々が説明文抜きでこれを理解していたのなら,その古典的教養の高さは驚異的です。

所用で名古屋に行ったついでに立ち寄ったのですが,「江戸に誘惑」されてしっかり疲れた2時間近くでした。そのためか,次回のテーマが何であったかは見逃しました。
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by gakis-room | 2006-08-18 22:01 | つれづれに | Comments(0)


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