2006年 08月 04日
高麗美術館(京都市北区)
d0006690_11352588.jpgカンソン美術館の悩ましさを書いて思い出しました。京都の「高麗美術館」も個人の収集を元にした美術館でした。高麗美術館については以前から知っていましたが,訪れたのはきょうが初めてです。

高麗美術館は在日の事業家であった故鄭詔文(チョン・ジョムン)氏が収集した1700点からなる私設美術館で,1988年に開館されました。

私宅を元にしたもので,展示されている物はほんの一部分だけです。この日は1階が企画展,2階が常設展でした。企画展では,「活字の国,朝鮮」で,木製,金属製の活字と印刷部が展示されていました。

活字印刷と言えば,グーテンベルクの発明と思いがちですが,実際はそれよりもずっと早く,中国の宋の時代に始められます。


d0006690_11354263.jpg現存する金属活字による最古の印刷本は,高麗時代に印刷された「直指心体要節」(1377年)で,パリ博物館蔵にあります。

グーテンベルクによる印刷は1450年頃とされていますから,「直指心体要節」はそれよりも70年近く古いものです。

それで,ふと思いました。木版印刷は日本でも盛んでしたが,なぜ活字印刷が行われなかったのだろうかと。私は印刷技法については何も知りませんが,インクにそのカギがあるのかもしれません。

庭では高麗時代の石塔がこの日36.2度を記録した真夏の西日を浴びていました。次回の企画展は「「動物による表現−華角と皮革工芸」で10月6日からです。私はリピーターになるつもりでいます。
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by gakis-room | 2006-08-04 20:54 | つれづれに | Trackback | Comments(0)
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