2006年 07月 18日
秋田の幼児殺害事件への私のいらだち
秋田県の幼児殺害事件は,容疑者(被告)の供述からは連続殺害事件になりそうです。これまでのところ,テレビのワイドショウを見る限り2つことが気になりました。

1つは,心理学の専門家ないしは心理学を専門としているらしい人たちのコメントです。おそらくはテレビ局からは,テレビで放映された以上の情報を得ているのかもしれませんが,あんなにも簡単に容疑者(被告)の心理を診断,断定できるものなのでしょうか,不思議です。

ある子どもとの関わりで,私は2人の精神科医と接触したことがありますが,2人とも診断にはとても慎重でした。また,別のカウンセラーは2人の精神科医以上に慎重でした。その慎重さ故に私はひどく納得したものでした。

本人と面接することもなく,事件の概要も確定しているわけではないのに,簡単に人の心的内実を単純化し,類型に当てはめて恥じない心理学の専門家の自信にいらだちを感じてしまいます。本人の発言内容の全体には関係なく「テレビ局にとって都合のよい発言」だけを切り取って放映しているのであれば,まだ救われるのですが。

2つ目は,メディアスクラムと放映の狡知さです。彼女が警察から事情徴収を受ける以前から,メディアはメディアスクラム(集団的加熱取材)を続けました。あまりのしつこさにいらだつた彼女がカメラに向かって抗議します。当然のこととしてその顔は温厚であるはずはありません。この2・3日,その時の映像ばかりが使用されています。

取材手段に恥じることなく,容疑者(被告)の悪さをフレームアップするために使われる映像の醜さは,これからもしばらくは続きそうです。
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by gakis-room | 2006-07-18 23:45 | つれづれに | Trackback | Comments(0)
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