2006年 06月 23日
プライバシーを暴き立てて得意げなマスコミ
奈良県の母子放火殺人事件について,ワイドショウは連日多くの時間を割いています。秋田県の幼児殺害事件についても同じ事がいえますが,ワイドショウは容疑者の生い立ちを含めた私的な事柄をさかんに暴き立てます。

私の見た限りでは,事件の本質に迫ろうとする気配もなく,ただプライバシーを暴き立てる量の多さをきそっているようにしか思われません。ショウとして見る者の野次馬根性あるいはのぞき見的興味を満足させるのでしょうが,気分のいいものではありません。

しかし,それ以上に私にとって不愉快なのは司会者をふくめたコメンテーターの物知り顔げな,お粗末な感想を聞かされることです。特に異常にみえたのは,秋田県の事件について,容疑者がののしられている卒業文集の紹介でした。それは,日常からあったであろうと思われる容疑者へのいじめ,嫌がらせを卒業文集という形で文字として固形化・追認するものでした。

しかし,この見るに耐えない文集を発行したクラス担任なり,学校のノーテンキ振り,責任所在への追求は全くありませんでした。それはワイドショウが己のやっていることの報道的意味に無頓着であるからのように私には思われます。

奈良県の事件についもマスコミのプライバシーの暴き立てと垂れ流しはしばらくは続くのでしょうか。嫌な感じです。
[PR]

by gakis-room | 2006-06-23 23:45 | つれづれに | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2006-06-24 22:38
福井総裁はいったい誰に向けて何を”謝る”のか?そしてマスコミの諸君は謝らないでいいのか?謝る前に恥を知れ!といいたいです。
Commented by gakis-room at 2006-06-25 11:11
政治家であれ,マスコミであれ,評論家であれつまり誰であれ,「国民」の代弁者であるかのような発言にはいつもうさんくささを感じてきました。また,私的な感想でしかないものを私的な感想と限定しない発言にも薄っぺらさを感じます。


<< 五月晴れ?      日銀総裁のプライドにかけて >>