2006年 05月 17日
雨が降ります
きょうは終日雨です。所用で京都に行きました。午前中は濡れても気にならない程度でしたが,その雨の中を修学旅行中の中学生たちが傘ももたず歩いていました。それを見ていて,突然に野口雨情の「雨降りお月さん」を思い出しました。

雨降りお月さん 雲の蔭(かげ)
お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
一人で傘(からかさ) さしてゆく
傘(からかさ)ないときゃ 誰とゆく
シャラシャラ シャンシャン 鈴つけた
お馬にゆられて ぬれてゆく

不思議な童謡です。雨に濡れて,ひとりでお嫁に行くなんて,むしろ,悲し童謡です。野口雨情は何を言いたかったのでしょうか。悲しい童謡といえば,北原白秋の「雨」も思い出します。

雨がふります 雨がふる
遊びにゆきたし 傘(かさ)はなし
紅緒(べにお)の木履(かっこ)も緒(お)が切れた

雨がふります 雨がふる
いやでもお家(うち)で 遊びましょう
千代紙(ちよがみ)おりましょう たたみましょう

雨がふります 雨がふる
けんけん小雉子(こきじ)が 今啼(な)いた
小雉子も寒かろ 寂しかろ

雨がふります 雨がふる
お人形寝(ね)かせど まだ止(や)まぬ
お線香(せんこう)花火も みな焚(た)いた

梅雨の情景でしょうか。終日の雨の日の子どものやるせなさでしょうか。それにしても,なぜ,傘もなく,下駄の緒が切れているのでしょうか。この子はひとりで黙って,線香花火を焚きつづけたのでしょうか。

午後から雨は本格的になりました。あの中学生たちは,雨の中を宿舎に帰ったのでしょうか。それともコンビニあたりでビニール傘を買い求め,雨の中を古都見学にいそしんだのでしょうか。
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by gakis-room | 2006-05-17 20:59 | つれづれに | Trackback | Comments(4)
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Commented by YUKI-arch at 2006-05-18 06:25 x
雨のなせる技でしょうか、心を静かに身の回りや自然に引きつける作用があるようです。外に出かけず、雨のささやきに耳をすますのも良いでしょうね。
Commented by saheizi-inokori at 2006-05-18 16:23
話は飛びますが傘が安いですね。500円出すと相当高級な傘が買えます。小さい頃傘を新調してもらうと嬉しくて早く雨が降らないかと楽しみにしてたことが嘘みたいです。童謡には意味不明みたいなのがありますね。心象風景?サトーハチローがメチャクチャな私生活の中で寝転がってあっという間に美しい・優しい母の詩を書いていることが愛子さんの血脈に活写されていますが天才の頭は論理じゃなさそうですね。
Commented by gakis-room at 2006-05-18 18:14
YUKI-archさん,「外に出かけず、雨のささやきに耳をすますのも良いでしょうね」って好きですね。雨は強くてもかまいません。「池水は濁りに濁り 藤波の影も映さず雨降りしきる」というようなは吸い込まれるよな緊張感も好きです。
Commented by gakis-room at 2006-05-18 18:20
saheizi-inokoriさん,サトーハチローには驚きです。昨日のNHKの「その時歴史は動いた」で知ったのですが,戦後の歌謡曲第1号とされる「リンゴの歌」を彼は当初,軍歌として作詞したということのようです。まさしく,天才の頭は論理だけではないみたいです。


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