2006年 02月 01日
昨日の衆議院本会議で与党提出の「国会議員年金廃止法案」が可決されました。参議院での審議が残っていますが,これで事実上「国会議員年金廃止法案」は成立したと考えて良いようです。 可決された廃止法案の骨子は以下の通りです。 ①在職10年以上の受給資格のある現役議員は,退職時(議員を辞めた時)に納付済みの額から20%カットした額を一括して受け取るか,65歳以降,現行より15%削減した年金を受給するかを選択 ②在職10年未満の場合は、納付金総額の80%を退職時に返還 ③議員OBへの給付は額に応じ原則4〜10%削減 なぜこれが「廃止法」なのでしょうか。現行に比べて「廃止」されるのは,4月以降月額10万円余の掛け金を議員は払わなくても良くなったことだけです。これ以外は,現行の特権が少しは削減されますが,そのまま残ることになります。 例えば,「勤続10年」の国会議員が15%削減の年金を受給した場合,彼がこの10年間に支払った掛け金は合計は10万3,000円×12ヶ月×10年=123万6,000円です。この議員が毎年受け取る年金は 412万×0.85=350万2,000円 です(月額29万余円)。 年金受給3年で掛け金の全てを回収し,4年目以降はいわば「まるもうけ」ってうらやましい限りです。現在,「勤続10年以上」の議員は国会議員の4割近くいるとされていますが,彼らには在職年数に応じた上乗せがあります。 現行を一部減額しただけのものがなぜ「廃止法」なのでしょうか。国庫負担が7割というのはそのまま残るのでしょうか。私には「国会議員年金偽装・粉飾法」にしか見えません。
by gakis-room
| 2006-02-01 11:33
| つれづれに
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