2017年 10月 24日
衆議院議員選挙について,与党について言えば公明党の減少があったとはいえ,ほぼ選挙前勢力を維持しました。 与党が憲法改正の発議に必要な三分の二以上を確保したことで,自民党は一挙に改憲に進むのかが注目されます。政府の広報紙ともいえる産経新聞はきょうの主張(社説)で「『謙虚』と『慎重』とは異なる」の見出しで憲法改正は「首相が個人的に述べたものではなく,政権与党として憲法改正の推進を約束した重みを踏まえる姿勢が必要だ」と発破をかけています。 参議院では公明党が抜ければ自民党単独では三分の二にはいたりませんから,公明党の対応が注目されます。 野党については,希望の党の自滅と立憲民主党の躍進でしょうか。他に,維新の会と共産党の退潮があります。 立憲民主党について,19日のブログで私は「立党の大義は希望の党への合流を決然として拒否したというよりも,合流を排除されたからという極めて受け身のように私には見えてしまいます」と書いていますが,しかし,国民の期待はとても大きかったようです。 左の表は立憲民主党の候補者がゼロの府県での比例区の得票率です。47都道府県のうち半数以上の28府県で候補者はいませんでした。候補者ゼロでは比例単独の候補者がいたとしても,その府県での選挙活動は事実上なかったと考えていいと思います。それにもかかわらず,ゼロの府県では三重県の23.8%から香川県の12.4%まで多少はありますが,単純平均で16.6%の得票率です。 この16.6%は民進党を含めて既存政党が覆うことができなかった広大な空き地であったとも言えそうです。選挙区だけでなく,その府県に1人の候補者がいないのに,立憲民主党への期待がありました。果たして,立憲民主党がこの広大な空き地をこれからも保持し続けられるか,あるいはそれ以上に拡張できるかが注目されます。
by gakis-room
| 2017-10-24 18:00
| つれづれに
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