2006年 01月 21日
何も語られなかった小泉首相の施政方針演説
昨日の施政方針演説で小泉首相は「今日,日本社会には,新しい時代に挑戦する意欲と『やればできる』という自信が芽生え,改革の芽が大きな木に育ちつつあります。ここで改革の手を緩めてはなりません」とこの国の現状を描いて見せました。

私に見えてくるこの国の現状はまったく違います。確実に大きくなるもの,増えるものは普通国債の発行残高です。06年度の政府予算案では,新たに11兆2千億円増加して,549兆6千億円(見込み)になります。これは06年度の租税収入見込みの約12倍に相当します。

つまり,今後12年間,公務員への賃金を全額カット,政府サービスの一切をゼロにして,ただひたすら借金だけを返し続けても12年間かかることになります。施政方針演説では「本年6月をめどに歳出・歳入を一体化した財政構造改革の方向を明らかにする」といっています。

しかし,在任の5年間,国債発行残高を増加させ続けた人が,国民にどんな自信をあたえるというのでしょうか。
小泉内閣の5年間に大きくなったもの,増加したものをいくつかあげてみます。

生活保護受給世帯数  77万8千世帯 → 103万9千世帯(05年9月)
可処分所得(月額)  42万1千円  → 40万2千円(04年度)
非正規雇用者比率   47.7%    → 52.6%(04年)
企業の経常利益    28兆2千億円 → 44兆7千億円(04年度)
(金融・保険を除く)

財政再建,国民格差の是正,年金制度の安定化,東アジア外交の改善など,この国が直面する重要な課題について,語られたものは何もないか,現実とかけ離れた空虚な抽象論だけであった,というのが私の感想です。
[PR]

by gakis-room | 2006-01-21 07:15 | つれづれに | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://gakisroom.exblog.jp/tb/2563071
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< キャベツ(と鶏肉)を食べる      きょうは大寒 >>