2017年 07月 05日
閉会中審査ではなく,自民党は己の信念に従って臨時国会を
「加計(かけ)学園」による獣医学部新設計画に関する国会の閉会中審査が10日の午前に衆議院で,午後に参議院で行なわれます。

自民党は当初,臨時国会ないしは閉会中審査の開催を求める野党に対して,これを拒否していましたが,東京都議選での歴史的惨敗の結果を受けて「国民の批判に真摯に向き合う」ことが必要と判断したからだとされています。しかし,閉会中審査は衆参各半日,1日でお終いです。これでは「審査」とはほど遠い単なるセレモニーにしか見えません。

「国民の批判に真摯に向き合う」と言うのであれば,ここは野党の要求に従って臨時国会を開催して,じっくりと解き明かすべきかと思います。

    【憲法53条】
    内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれ
    ば、内閣は、その召集を決定しなければならない。


野党は四分の一以上の要求で,臨時国会の開催を要求しています。しかし,憲法は「内閣は、その召集を決定しなければならない」としていますが,決定の期限については書かれていません。それで,それで臨時国会開催の「決定を永遠に先送り」することで,政府は野党の臨時国会開催を事実上拒否します。

臨時国会開催の決定の期限がないことは,現行憲法の明らかな不備です。この不備をきっぱりとただす憲法改訂案があります。

    第53条(臨時国会)改正案
    内閣は、臨時国会の召集を決定することができる。いずれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があったと
    きは、要求があった日から二十日以内に臨時国会が召集されなければならない


はっきりと「20日以内」と臨時国会開催の期限を区切ったことについて,この改訂案は【Q&A】で次のように解説しています。

    【Q23】
    その他、国会に関して、どのような規定を置いたのですか?

    【答】 (53条 臨時国会)
    53条は臨時国会についての規定です。現行憲法では、いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求あれば、
    内閣はその召集を決定しなければならないことになっていますが、臨時国会の召集期限について規定がなかっ
    たので、今回の草案では、「要求があった日から20日以内に臨時国会が召集されなければならない」と、規定
    しました。党内議論の中では、「少数会派の乱用が心配ではないか」との意見もありましたが,「臨時国会の
    召集要求権を少数者の権利として定めた以上、きちんと召集されるのは当然である」
という意見が、大勢でし
    た。


このような憲法改訂案を提示するのは「2012年版 自民党 憲法改正草案」とその「Q&A」です。

「国民の批判に真摯に向き合う」と言うのはであれば,憲法改訂を待たなくとも,今すぐ己の信念に従うことことから始めてみたらいかがでしょうか。
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by gakis-room | 2017-07-05 18:00 | つれづれに | Trackback | Comments(2)
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Commented by saheizi-inokori at 2017-07-05 21:53
籠池には証人喚問、都議選で空気が変わったらちょっと譲る。
定見も何もない、でたとこ勝負、政権党のやることかと思えば情けない。
いったいどういう国にしたいのでしょうか。
Commented by gakis-room at 2017-07-06 08:10
saheiziさん,
国税庁長官の人事につきますね。


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