2016年 12月 26日
 不思議な六十五候,「麋角解(さわしか の つの おつる)」
d0006690_17313422.jpgきょうから二十四節気「冬至」の次項,六十五候
   麋角解(さわしか の つの おつる)
です。

「麋(さわしか)」とは大型の鹿の一種で,ヘラジカ(ムース)あるいはオオジカのことと言われています。日本にはいません,奈良公園などで見られる鹿は日本固有のニホンジカで,シカ亜科シカ族シカ属です。ヘラジカはオジロジカ亜科ヘラジカ族ヘラジカ属ですから別系統です。

ヘラジカはウィキペディアによれば東アジアではシベリアから中国東北部に生息しています。六十五候は日本では見られないそのヘラジカが角を脱落する頃と言うのです。

七十二候は古代中国での作成ですが,日本では江戸時代に日本の風土に合うように安井算哲(渋川春海)らによって改訂され,現在のものは1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載されたものが主に使われているようてす。たとえば六十二候は日本では「熊蟄穴(くまあなにこもる)」ですが,中国では「虎始交(虎交尾を始める)です。虎は日本では見ることができません。

日本に適合する暦の作成にこだわった安井算哲(渋川春海)ですが,それなのになぜ日本では見ることができない「麋角解(さわしかのつのおつる)」なのでしょうか。七十二候は結構面白いので好きですが,この六十五候は不思議です。

※写真はヘラジカ,ウィキペディアから。クリックすると拡大します。
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by gakis-room | 2016-12-26 18:20 | つれづれに | Comments(2)
Commented by tona at 2016-12-27 09:12 x
72節季は知っていましたが65節季とは初めて聞きました。
「さわしか の つの おつる」とは何とも面白い命名。
今はそんな季節なのですか。シベリアなどに行くとヘラジカのが実際に見られるのですね。寒くて北海道の寒さどころではないでしょうね。
Commented by gakis-room at 2016-12-27 12:55
tonaさん,
ヘラジカは北米,北欧でも見られるようです。
寒い地方であることには変わりはありませんが。

六十六候は12月31日〜1月4日ですが
「雪下出麦(せっか むぎを いだす)」です。
これから寒さの極みへ向かうの雪の下では春の準備がなされています。


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