2005年 12月 08日
12月8日と新聞
64年前のきょう,真珠湾奇襲によって日米開戦が始まりました。昨夜,先週の前編に続いてNHKの「その時歴史が動いた・真珠湾への道・後編」を見ました。私にとって特に目新しいことはありませんでしたが,2週続けて見ながら,12月8日と8月15日とは何故こんなにも違うのだろうかと思いました。

8月15日については,テレビ,新聞では大抵はいくつかの特集があるのに,12月8日についてはいたって静かなよう思われます。テレビは番組欄で見る限り何もないようです。それで,読売,朝日,毎日,産経の4紙の今朝の朝刊を見てみました。

読売は「戦時下の『生』と『死』,すべてを語る『筆』」という特集を組んでいました。1941年から1945年までの著名人の日記の紹介です。結構おもしろく読みました。扱いは28面と29面の見開きです。他に12月8日に関するものはありませんでした。

朝日は「天声人語」と「社説」で触れていましたが,それ以外は12月8日に関するものはありませんでした。社説の中で紹介されているシンガポールのリー・クアンユー元首相の言葉が印象的でした。彼は回顧録の中で次のように言っています。

「占領時代のつらい体験を持ち,日本人の特質に潜む恐ろしい一面を知りながら,それでもいま私は日本人を立派だと思う。日本人の持つ集団の結束力や規律正しさ,知性,勤勉さ。それらの全てが日本の力のもとになっている」

ここで彼が賞賛している日本人の特質がどの方向で発揮されるかが問題です。その一つの方向が15年戦争でもあったわけですから。

毎日と産経には何もありませんでした。ただ,毎日の25面の地域ニュースの中央に大きく,「やまと歌壇選者」の「三七二一柱 戦艦大和 もろ共に 沈みし霊 祀る祖霊社」という歌が掲載されていたのは意図的だったんでしょうか。

8月15日は被害者としての戦争の記憶なのかも知れないと思いました。とすれば,12月8日は加害者としての戦争の記憶のひとつとして,繰り返し繰り返し特集されるべきのように思いました。
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by gakis-room | 2005-12-08 08:46 | つれづれに | Trackback | Comments(0)
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