2016年 07月 22日
暑中お見舞い申しあげます,あるいは漢字の読みについて
d0006690_16572179.jpgきようから8月6日までの16日間は二十四節気の大暑です。1年で1番暑いとされている期間です。

  大暑(たいしょ)  
   暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧)

「暑気」が極まって,しかも行き場がなくなっているというのですから,これ以上の暑さはあり得ないというわけです。

奈良の暑さの極みは,8月2日から8月11日までの32.9度ですが,昨日発表された「近畿地方 1か月予報」よれば,この期間はなんとか平年並みのようです。そうあってほしいと思っています。

【「大暑」の「大」の読み方について】
  「だい」,「おお」,「たい」の読み方については「特別な言葉の読み方辞典(1)」によりました。

後に漢語・音読みが付く場合は「だい」,後に和語・訓読みが付く場合「おお」と読むようです。では「だい」と「たい」の区分けは次のようです。

  「だい」  後に付く漢語が呉音の読みの場合
  「たい」  後に付く漢語が漢音の読みの場合  

では「呉音」,「漢音」との違いは。

  呉音  奈良時代に遣隋使や留学僧が長安から漢音を学び持ち帰る以前にすでに日本に定着していた漢字音
  漢音  奈良時代後期から平安時代の初めごろまでに、遣隋使・遣唐使や留学僧などにより伝えられた漢字音

中国での発音の変化に伴って日本でも発音を変化させるのではなく,日本では2通りの発音を受け入れました。しかも後に「唐音」の読みがこれに加わります。漢字の読みの難しさです。

  唐音  平安時代末〜江戸時代を通じて禅宗の留学僧や民間貿易の商人たちによってもたらされた漢字音

たとえば「行」は
  呉音  ぎょう  行事
  漢音  こう   銀行
  唐音  あん   行灯

クーラーのかかった部屋の中ですが,なんだか汗ばんで来ました。
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by gakis-room | 2016-07-22 18:00 | つれづれに | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2016-07-22 22:20
リトマス試験紙のようでたとえ覚えてもいざとなるとわからなくなります。
おおじしん、もわたしはダイジシンと読みそうになるのを、そうだオオズモウだと思って(頭のなかで)直します。
おおぶたい、なんかもダイの苦手だなあ。
Commented by gakis-room at 2016-07-23 07:32
saheiziさん,
たいていは感覚通りに読んでだいじようぶですが,
時には大火事なんかもあっておおまちがいすることもありますね。


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