2016年 06月 21日
夏至と水無月とタコ(蛸)と産経新聞の記事
産経新聞の夕刊の一面の左下に「湊町365」というコラムがあります。きようの記事です。短いので全文引用します。

   ※産経新聞の夕刊は大阪本社のみで発行されています。そのWEB版は「産経WEST」で,「湊町365」は「浪速
    風」とコラム名が変わっています。さらに,「湊町365」にはタイトルがありませんが,「浪速風」にはタイ     トルが付いています。きょうのタイトルは「恵みの雨はいいが被害は困る」です。

(以下引用)
今日は夏至。沖縄ではこの時期に吹く南西の強い風を「夏至南風(カーチーベー)」と呼ぶ。梅雨が明けて、安定した太平洋高気圧に覆われるまでの間で、湿気を含んだこの風が日本列島に横たわる梅雨前線を刺激して、梅雨が本格化する。熊本、長崎両県などで猛烈な雨が降り、大きな被害が出た

 ▼雨の多い6月が水無月とは不思議だが、「無」は格助詞「の」にあたり、「水の月」という意味である。一年のちょうど折り返しで、京都では残り半年の無病息災を祈願する「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われ、氷を模した三角形の外郎(ういろう)生地に魔除けの意味がある小豆をのせた水無月という和菓子を食べる。

 ▼関西では夏至にタコを食べる風習もある。田植えを終えた稲が8本の足でしっかり根を張るようにとの豊作祈願らしい。梅雨はうっとうしいが、万物を育て、恵みをもたらしてくれる。梅雨のない北海道を旅行したら、珍しく雨ばかりだった。その分、田畑も山も、緑が濃く感じた。
(引用終わり)


>雨の多い6月が水無月とは不思議だが、「無」は格助詞「の」にあたり、「水の月」という意味である。
記事のように,6月の異称の水無月の「無」は格助詞で「の」の意味であり,「水無月」は「水の月」と言うのはほぼ定説です。10月の異称である「神無月」の「無」も同じで「神の月」です。

しかしねえ,この記事,旧暦水無月を新暦6月と読み換えて,どうも「水の月」を雨の多い「梅雨の月」としているように思われます。「水の月」の水は「水田に引かれた水」のことで,梅雨とは無関係です。旧暦の月を単純に新暦に読み換える安易さのように思われます。

>関西では夏至にタコを食べる風習もある
これは初耳です。いいえ,明らかな間違いです。関西でタコを食べるのは夏至ではなく,「半夏生(はんげしょう)」の日です。半夏生は夏至から数えて11日目で,七十二候の第三十候です。今年は7月1日です。この日スーパーではタコ売りのセールです。タコを食べる意味合いは「湊町365」と同じです。

>「夏越祓(なごしのはらえ)」
ついでにいえば,「夏越祓」の行事は6月30日に行われます。
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by gakis-room | 2016-06-21 18:00 | つれづれに | Comments(2)
Commented by korima at 2016-06-21 22:44 x
「みなつき」は水が無いと思いこんでいました(^^;)
田の水なんですね なるほど!
根っからの関西人ですが、夏至にタコ、は聞いたことが
ありません。。。やれやれ
新聞をうのみにしたらあきませんね~
(菓子のみなつきは大好きです。)
Commented by gakis-room at 2016-06-22 10:18
korimaさん,
私も旧暦6月は新暦では7月になってからですから,「梅雨が明けて雨(水)のない月」と思ってきました。
「水の月」とは,最近になって知ったことです。

「夏至にタコ」の間違いについては産経新聞に電話しました。
さて,どうなりますか。


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